ジプレキサ ® (オランザピン)
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ジプレキサ(オランザピン)が喫煙と併用注意とされている理由は?
オランザピンと喫煙を併用注意とする理由について、オランザピンの代謝には肝薬物代謝酵素であるチトクロームP450(CYP)1A2が関与することが示されており、また喫煙はCYP1A2を誘導すると考えられています。喫煙者におけるオランザピンのクリアランスは非喫煙者よりも高くなり、喫煙によりオランザピンの血漿中濃度が低下することから併用注意とされています。
[解説]
オランザピンと喫煙を併用注意とする理由について、オランザピンの代謝には肝薬物代謝酵素であるチトクロームP450(CYP)1A2が関与することが示されており、また喫煙はCYP1A2を誘導すると考えられています1) 2)。喫煙者におけるオランザピンのクリアランスは非喫煙者よりも高くなり、喫煙によりオランザピンの血漿中濃度が低下することから併用注意とされています3)~6)。
参考:
喫煙が肝臓の薬物代謝酵素であるCYP1A2等に影響を与える原因は、煙中に含まれる多環式芳香族炭化水素が考えられています7) 8)。
[引用元]
Touw, D. J.: Drug Metabolism and Drug Interactions, 14(2): 55-82, 1997(CNS03649)
Guengerich, F. P.: Faseb Journal, 6(2): 745-748, 1992(CNS03433)
Zullino, D. F. et al.: International Clinical Psychopharmacology, 17(3):141-143, 2002(CNS07471)
古郡 規雄 他:日本精神科救急学会誌, 16(16): 47-51, 2013(CNS30741)
最終更新日: April 2022
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