オルミエント ® (バリシチニブ)
以下は適正使用情報として、本邦における承認事項(用法・用量、適応、剤形など)以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤の使用に際しては、製品情報ページにある最新の電子化された添付文書をご確認ください。
<COVID-19>COVID-19患者に対してオルミエント(バリシチニブ)を4mgではなく2mgで使用した場合の有効性は?
COVID-19患者に対してバリシチニブを2mgで使用した場合の有効性や安全性は検討されておりません。
[解説]
※本剤は、国内外の試験成績に基づいて承認されました。このため、一部国内の承認効能又は効果、用法及び用量と異なる成績が含まれています。
<新型コロナウイルス感染症:COVID-19>
18歳以上のSARS-CoV-2 による肺炎患者1033例(日本人1例を含む)を対象にバリシチニブ+レムデシビル群の有効性及び安全性をプラセボ+レムデシビル群と比較検討した国際共同、アダプティブ、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、並行群間試験であるACTT-2試験において、バリシチニブの投与量はバリシチニブ4mg 1日1回投与(最長14日間又は退院のいずれか早い時点まで)であり、バリシチニブ2mg 1日1回投与時のCOVID-19に対する評価は実施されておりません1)。
なお、バリシチニブの主な排泄経路は腎臓であるため、腎機能障害を有する患者ではクリアランスの低下によりバリシチニブの曝露量が増加すると予測されています。
したがって、ACTT-2試験に組み入れられた中等度の腎機能障害を有する患者 (30≦eGFR<60 mL/分/1.73 m2)に対するバリシチニブの投与用量は2mg 1日1回投与に減量されています2)。
これはバリシチニブ4mgを投与したときの曝露量と同程度にするためです。
[引用元]
Kalil, A.C. et al. Baricitinib plus Remdesivir for Hospitalized Adults with Covid-19. N Engl J Med. 2021; 384(9):795-807.
Adaptive COVID-19 Treatment Trial (ACTT) Protocol 20-0006, Version 6.0 25 May 2020 Main protocol document
[略語]
ACTT-2 = Adaptive COVID-19 Treatment Trial 2
COVID-19 = SARS-CoV-2による感染症
eGFR = 推算糸球体ろ過量
SARS-CoV-2 = 重症急性呼吸器症候群コロナウイルス-2
最終更新日: January 2024
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