オルミエント ® (バリシチニブ)
以下は適正使用情報として、本邦における承認事項(用法・用量、適応、剤形など)以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤の使用に際しては、製品情報ページにある最新の電子化された添付文書をご確認ください。
<COVID-19>オルミエント(バリシチニブ)を懸濁する場合はお湯で溶解しても良いか?
バリシチニブをお湯で懸濁した安定性データはございません。 水(成り行き温度)を用いた懸濁法での投与をお願いします。
[解説]
<新型コロナウイルス感染症:COVID-19>
関節リウマチ、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症の患者さん又はSARS-CoV-2による肺炎で経口投与可能な患者さんへのバリシチニブの懸濁投与は適応外用法となり使用できません。バリシチニブは、SARS-CoV-2による肺炎患者さんで経口投与が困難な場合に限り、懸濁させた上で経口、胃瘻、経鼻又は経口胃管での投与が可能です1)。
バリシチニブをお湯で懸濁した安定性データはございません。水(成り行き温度)を用いたバリシチニブ懸濁液の安定性データ2)を元に、水(成り行き温度)を用いた懸濁法での投与をお願いします。
参考:
一般的に日本においては55°Cのお湯を用いた簡易懸濁が実施されています3)。
※バリシチニブの用法及び用量<SARS-CoV-2による肺炎>は「通常、成人にはレムデシビルとの併用においてバリシチニブとして4 mgを1日1回経口投与する。なお、総投与期間は14日間までとする。」です1)。経口投与が可能になった場合には、懸濁せず速やかに通常どおりの経口投与を行うようにしてください。
[引用元]
オルミエント適正使用ガイド(SARS-CoV-2による肺炎)
簡易懸濁法研究会: 簡易懸濁法マニュアル, 2017
[略語]
COVID-19 = SARS-CoV-2による感染症
SARS-CoV-2 = 重症急性呼吸器症候群コロナウイルス-2
最終更新日: January 2025
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