レットヴィモ ® (セルペルカチニブ)
以下は適正使用情報として、本邦における承認事項(用法・用量、適応、剤形など)以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤の使用に際しては、製品情報ページにある最新の電子化された添付文書をご確認ください。
レットヴィモ(セルペルカチニブ)をプロトンポンプ阻害剤(PPI)と併用してもよいか?併用した場合の影響は?
セルペルカチニブとプロトンポンプ阻害剤(PPI)との併用は、可能な限り避けてください。セルペルカチニブの有効性が減弱するおそれがあります。 やむを得ず併用する場合には、セルペルカチニブとともに食後に投与してください。
[解説]
セルペルカチニブとプロトンポンプ阻害剤(オメプラゾール、ランソプラゾール、エソメプラゾール等)の併用は、可能な限り避けてください1。
プロトンポンプ阻害剤による胃内pHの上昇により、セルペルカチニブの吸収が低下し、セルペルカチニブの血中濃度が低下する可能性があります1。
したがって、セルペルカチニブの有効性が減弱するおそれがありますので、やむを得ず併用する場合には、セルペルカチニブとともに食後に投与してください1。
なお、これらは薬物相互作用を検討した臨床試験における投与条件に基づき設定されています1-3。そのため、実臨床における食後のセルペルカチニブとプロトンポンプ阻害剤の投与タイミングにつきましては、これらの情報を参考にご判断をお願いいたします。
なお、臨床試験において、オメプラゾール反復投与後にセルペルカチニブを単回投与した時の薬物動態(空腹時、高脂肪食摂取後、低脂肪食摂取後)は、次のとおりでした。
●オメプラゾール(外国人データ)1-3
健康成人被験者20 例にオメプラゾール(プロトンポンプ阻害剤)40mg を1 日1 回反復経口投与し、セルペルカチニブ160mg を空腹時に単回経口投与したとき、セルペルカチニブ単独投与時に対するオメプラゾール併用投与時のセルペルカチニブのCmax 及びAUCinf の幾何平均値の比は、0.123 及び0.313 でした1,2。
また、オメプラゾールを反復経口投与し、セルペルカチニブ160mg を高脂肪食摂取後に単回経口投与したとき、セルペルカチニブ単独投与時に対するオメプラゾール併用投与時のセルペルカチニブのCmax 及びAUCinf の幾何平均値の比は、0.586 及び0.938 でした1,2。
オメプラゾールを反復経口投与し、セルペルカチニブ160mg を低脂肪食摂取後に単回経口投与したとき、セルペルカチニブ単独投与時に対するオメプラゾール併用投与時のセルペルカチニブのCmax 及びAUCinf の幾何平均値の比は、0.782 及び1.00 でした1,3。
1. レットヴィモ電子添文
2. レットヴィモ申請資料概要(CTD 2.7.6.2.)(承認時評価資料)
3. レットヴィモ申請資料概要(CTD 2.7.6.10.)(承認時評価資料)
最終更新日: December 2023
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