レイボー ® (ラスミジタンコハク酸塩)
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レイボー(ラスミジタン)は脳幹性前兆を伴う片頭痛、片麻痺性片頭痛、網膜片頭痛、慢性片頭痛への投与は可能か?
脳幹性前兆を伴う片頭痛、片麻痺性片頭痛、網膜片頭痛、慢性片頭痛は、ラスミジタンの効能又は効果である片頭痛の投与対象に含まれるため投与可能ですが、臨床試験では対象患者から除外されたため、有効性及び安全性のデータは得られていません。
[解説]
脳幹性前兆を伴う片頭痛、片麻痺性片頭痛、網膜片頭痛、慢性片頭痛は前兆を伴う・伴わない典型的片頭痛と共通した病態も持つと考えられていること、及びラスミジタンの作用機序として血管収縮をおこさないことから、ラスミジタンの効能又は効果である片頭痛の投与対象に含まれます1)。
ただし、ラスミジタンの国内外の臨床試験では、薬効評価の観点から症状のばらつきを少なくするために、脳幹性前兆を伴う片頭痛、片麻痺性片頭痛、網膜片頭痛の患者を除外し、単回の片頭痛発作を再発と区別して治療できるように慢性片頭痛の患者も除外しました1)。
そのため、片麻痺性片頭痛などの非典型的かつ、まれな亜型や、慢性片頭痛に関する有効性及び安全性のデータは得られていません。
【レイボーの国内における4.効能又は効果】2)
片頭痛
【レイボーの5.効能又は効果に関連する注意】2)
本剤は国際頭痛学会による片頭痛診断基準により「前兆のない片頭痛」あるいは「前兆のある片頭痛」と確定診断が行われた場合にのみ投与すること。特に次のような患者は、くも膜下出血等の脳血管障害や他の原因による頭痛の可能性があるので、本剤投与前に問診、診察、検査を十分に行い、頭痛の原因を確認してから投与すること。
・今までに片頭痛と診断が確定したことのない患者
・片頭痛と診断されたことはあるが、片頭痛に通常見られる症状や経過とは異なった頭痛及び随伴症状のある患者
[引用元]
レイボー審査報告書
最終更新日: July 2024
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