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以下は適正使用情報として、本邦の承認事項以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤使用に際して、レイボー 製品ページ にある最新の電子添付文書をご確認ください

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レイボー(ラスミジタン)の臨床試験における「セロトニン症候群」の発現機序、発現状況、対処法は?


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ラスミジタンの国内外の臨床試験において、セロトニン症候群は承認時までに5916例中1例に認められました。発現機序については、脳内のセロトニン活性の亢進による発症が考えられます。 セロトニン症候群は多くの場合、服薬から数時間以内に発現するため、異常が認められた場合には、ラスミジタンの投与を中止し、体冷却、水分補給などの全身管理とともに適切な処置を行ってください。

[解説]

「セロトニン症候群」の発現機序、発現状況、対処法は、以下のとおりです。


《発現機序》

セロトニン症候群は、脳内のセロトニン活性が亢進することによって発症すると考えられており、ラスミジタン又はセロトニン作動性を有する抗うつ薬やMAO阻害剤等との併用によって、セロトニン症候群の発症リスクが高まるおそれがあります12


《発現状況》

片頭痛患者を対象とした国内外の第IIIII相臨床試験において、これまでにラスミジタンを服用した5916例中15例でセロトニン症候群が疑われる事象が認められました(承認時)。このうち2例は重篤でしたが、セロトニン症候群に特異度が高いとされるHunter基準に合致した症例は1例(0.016%)でした(承認時)1


Hunter基準に合致した症例の詳細は、表1のとおりです。


1)セロトニン症候群の重篤な有害事象(TE-SAE1例の詳細(二重盲検期)[CENTURIONLAIJ)試験]134

病歴には、うつ病及び不安障害があった。併用薬として、デソゲストレル、メトクロプラミド、ナラトリプタン及びイブプロフェンが処方されたが、ナラトリプタン及びメトクロプラミドの詳細な投与時間は不明である。

初回の片頭痛発作に対してラスミジタン200 mgを服用直後に、セロトニン症候群のTE-SAEが発現した。重症度は中等度であった。

症状として、発汗や発熱とともに、中枢神経系の症状、ミオクローヌス、運動失調、及び筋肉反射の増加が認められた。

治療として、入院してロラゼパム1 mgの投与を受けた。セロトニン症候群は発現した翌日に回復し、被験者は退院した。

Sternbach基準5及びHunter基準5の両方に合致すると判断された。

ラスミジタンとの因果関係は否定できないと判断された。

本被験者において試験は中止された。


《対処法》

セロトニン症候群の症状は、通常、セロトニン作動薬を新たに服用又は増量後、数分から数時間以内に発現します5。臨床症状は多彩ですが、主に、神経・筋症状(腱反射亢進、ミオクローヌス、筋強剛など)や自律神経症状(発熱、頻脈、発汗、振戦、下痢、皮膚紅潮など)、精神症状(不安、焦燥、錯乱、軽躁など)の複合としてあらわれます25


セロトニン症候群の治療の基本は、原因薬剤の中止と補液や体温冷却などの保存的な治療であるとされています5。セロトニン症候群が疑われた場合には、ラスミジタンの投与を中止し、体冷却や水分補給などの全身管理とともに、厚生労働省の「重篤副作用疾患別対応マニュアル セロトニン症候群」の治療方法などをご参照のうえで適切な処置を行ってください25


なお、電子添文の「10.相互作用」では、セロトニン作動薬(選択的セロトニン再取り込み阻害剤、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、三環系抗うつ剤など)やMAO阻害剤とラスミジタンとの併用によって、セロトニン症候群の発症リスクが高まるおそれがあることから、これらの薬剤は併用注意(併用に注意すること)とされています12。また、実際に併用する際は、併用薬の添付文書もご確認ください。


《有害事象の定義[CENTURIONLAIJ)試験]》

有害事象(TEAE

治験薬投与後48時間以内の有害事象。ただし発現した日時が不明な場合、消失した日時が治験薬服用日時より前でない限り、初回の片頭痛発作に対するtreatment-emergentとして評価した。

重篤な有害事象(TE-SAE

治験薬投与後48時間以内の重篤な有害事象。ただし発現した日時が不明な場合、消失した日時が治験薬服用日時より前でない限り、初回の片頭痛発作に対するtreatment-emergentとして評価した。

有害事象(AE

割り付け後、試験完了までの期間のすべての有害事象。


【レイボーの相互作用】(抜粋)2

10.2併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等

臨床症状・措置方法

機序・危険因子

セロトニン作動薬

選択的セロトニン再取り込み阻害剤

セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤

三環系抗うつ剤等

MAO阻害剤

11.1.1参照]

セロトニン症候群があらわれることがある。

本剤との併用により、セロトニン作用が相加的にあらわれることがある。


【レイボーの副作用】(抜粋)2

11.1重大な副作用

11.1.1セロトニン症候群(0.1%未満)

腱反射亢進、ミオクローヌス、筋強剛等の神経・筋症状や発熱、頻脈、発汗、振戦、下痢、皮膚紅潮等の自律神経症状、不安、焦燥、錯乱、軽躁等の精神症状があらわれることがある。異常が認められた場合には投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。



[引用元]

  1. レイボー適正使用ガイド

  2. レイボー電子添文

  3. レイボー申請資料概要 CTD2.7.4.2.1.6.2.7.2 (承認時評価資料)

  4. Tassorelli, C. et al.J Headache Pain, 22(1): 132, 2021CNS31657

  5. 重篤副作用疾患別対応マニュアル「セロトニン症候群」(令和34月改定)(厚生労働省ホームページ)(最終アクセス日:202482日)



[略語]

MAO = モノアミンオキシダーゼ


最終更新日: October 2024

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