レイボー ® (ラスミジタンコハク酸塩)
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レイボー(ラスミジタン)の臨床試験における「胸部不快感・絞扼感」の発現状況は?
ラスミジタンの国内外の臨床試験における胸部不快感(胸部絞扼感を含む)の発現割合は、SPARTAN(LAHK)試験及びSAMURAI(LAHJ)試験の併合解析では0.2%、MONONOFU(LAIH)試験では0.4%でした。
[解説]
片頭痛患者を対象とした外国第III相臨床試験SPARTAN(LAHK)試験及びSAMURAI(LAHJ)試験の併合解析、国内第II相臨床試験MONONOFU(LAIH)試験における、「胸部不快感」の発現状況は、以下のとおりです。
なお、MedDRA PT「胸部不快感」の下位には、MedDRA LLT「胸部不快感」や「胸部絞扼感」などが含まれます。
《SPARTAN(LAHK)試験及びSAMURAI(LAHJ)試験の併合解析》
全ラスミジタン群での胸部不快感に関するTEAEの発現割合は0.2%(7/3177例)でした(表1)1)。重度と報告された胸部不快感の事象は認められませんでした。胸部不快感の事象の重症度は表1のとおりでした。
表1)胸部不快感※に関するTEAEの発現割合(安全性解析対象集団)(SPARTAN[LAHK]試験及びSAMURAI[LAHJ]試験の併合解析)1)
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全ラスミジタン群 (n=3177) |
頻度 |
7例(0.2%) |
重症度 |
--- |
軽度 |
4例(0.1%) |
中等度 |
3例(0.1%) |
重度 |
0例(0.0%) |
MedDRA version 21.0
※報告された用語には、胸部絞扼感、非心臓性の胸部絞扼感、胸部重圧感、非心臓性の胸部不快感、胸部の重感、非心臓性の胸部圧迫感、及び上部胴体の熱感(非心臓性)を含みます。
《MONONOFU(LAIH)試験》
全ラスミジタン群でのTEAEの発現割合は、胸部不快感0.4%(2例)でした(表2)2)。
表2)TEAEの発現割合(安全性解析対象集団)(MONONOFU[LAIH]試験)2)
|
ラスミジタン 50 mg群 (n=87) |
ラスミジタン 100 mg群 (n=208) |
ラスミジタン 200 mg群 (n=182) |
全ラスミジタン群 (n=477) |
胸部不快感 |
0例(0.0%) |
2例(1.0%) |
0例(0.0%) |
2例(0.4%) |
筋骨格系胸痛 |
0例(0.0%) |
0例(0.0%) |
0例(0.0%) |
0例(0.0%) |
非心臓性胸痛 |
0例(0.0%) |
0例(0.0%) |
0例(0.0%) |
0例(0.0%) |
MedDRA/J version 23.0
《有害事象の定義》
有害事象(TEAE) |
治験薬投与後48時間以内の有害事象。 |
重篤な有害事象(TE-SAE) |
治験薬投与後48時間以内の重篤な有害事象。 |
有害事象(AE) |
割り付け後、試験完了までの期間のすべての有害事象。 |
[引用元]
社内資料(Integrated Summary of Safety Section 6.2.9、Table ISS.APP.6.12)
レイボー申請資料概要 CTD付録表2.7.6.20-1 (承認時評価資料)
[略語]
LLT = 下層語
MedDRA = ICH(医薬品規制調和国際会議)国際医薬用語集
MedDRA/J = ICH(医薬品規制調和国際会議)国際医薬用語集日本語版
PT = 基本語
最終更新日: August 2024
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