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以下は適正使用情報として、本邦の承認事項以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤使用に際して、マンジャロ 製品ページ にある最新の電子添付文書をご確認ください

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マンジャロ(チルゼパチド)投与による心血管系の安全性は?


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チルゼパチドの臨床試験における心血管系の安全性の結果は以下のとおりでした。

[解説]

GPGO試験(SURPASS J-mono)における心血管系の安全性

日本人2型糖尿病患者を対象にチルゼパチド投与とデュラグルチド投与を比較検討した国内第III相試験であるGPGO試験(SURPASS J-mono)において、12例に不整脈又は心伝導障害の有害事象が発現しました。重症度はすべて軽度で、重篤な有害事象はありませんでした1


・チルゼパチド5 mg群(159例):7例(4.4%

・チルゼパチド10 mg群(158例):1例(0.6%

・チルゼパチド15 mg群(160例):2例(1.3%

・デュラグルチド0.75 mg群(159例):2例(1.3%


GPGP試験(SURPASS J-combo)における心血管系の安全性

日本人2型糖尿病患者を対象にチルゼパチドと経口血糖降下薬の併用療法について検討した国内第III相試験であるGPGP試験(SURPASS J-combo)において、不整脈又は心伝導障害の有害事象は10例に12件発現しました。重症度は12件中10件が軽度で、中等度が1例、高度が1例でした1


・チルゼパチド5 mg群(148例):2例(1.4%

・チルゼパチド10 mg群(147例):4例(2.7%

・チルゼパチド15 mg群(148例):4例(2.7%


チルゼパチド10 mg群に割り付けられ、ビグアナイド薬を併用した1例で重症度が高度で、重篤な完全房室ブロックが認められました。本患者はペースメーカを留置し、回復しました1


2相及び第3相試験併合データ(心血管メタ解析)≫

2型糖尿病患者を対象とした7つの臨床試験の被験者データ7215例(本剤群4887例、併合対照群[プラセボ及び実薬対照]2328例)を用いた安全性の心血管メタ解析により、合計142例がMACEに関する4つの評価項目(心血管死、心筋梗塞、脳卒中及び入院が必要な不安定狭心症)について該当するとして集積されました。本剤群と併合対照群との比較において、心血管系イベントの発現リスク上昇に対するハザード比は0.8095%信頼区間:0.571.11)でした2,3,4)


本試験には一部承認用法及び用量と異なる成績が含まれますが、審査の過程で照会事項に対する回答として提出され了承された併合解析であるため掲載します。

本剤の承認された用法・用量は「通常、成人には、チルゼパチドとして週15mgを維持用量とし、皮下注射する。ただし、週12.5 mgから開始し、4週間投与した後、週15 mgに増量する。なお、患者の状態に応じて適宜増減するが、週15mgで効果不十分な場合は、4週間以上の間隔で2.5 mgずつ増量できる。ただし、最大用量は週115 mgまでとする。」です。


GPGN試験(SURPASS-CVOT)における心血管系の安全性≫

心血管系疾患(心筋梗塞、脳卒中又は末梢動脈疾患)の既往のある2型糖尿病患者13165例(本剤最大耐用量[MTD]群6586例、デュラグルチド1.5mg6579例)を対象とした臨床試験において、MACE-3(心血管死、心筋梗塞、脳卒中)に

該当すると確定された例数は本剤MTD群で801例(12.2%)、及びデュラグルチド1.5mg群で862例(13.1%)であり、MACE-3発現リスク上昇に対するハザード比は0.9295.3%信頼区間:0.831.01、非劣性マージン:1.05でした5)

*治療を固定効果、ベースライン時のSGLT2阻害薬の使用有無を層とするCox比例ハザード回帰モデル


本試験には対照薬の自社製品(デュラグルチド)に一部承認用法及び用量と異なる成績が含まれますが、本剤の医薬品リスク管理計画書で重要な潜在的リスクに特定されている心血管系リスクに関する安全性の注意喚起のため掲載します。承認外使用を推奨するものではありません。

デュラグルチドの承認された用法及び用量は「通常、成人には、デュラグルチド(遺伝子組換え)として、0.75mgを週に1回、皮下注射する。なお、患者の状態に応じて1.5mgを週に1回投与に増量できる。」です。


本試験では、本剤の承認された用法及び用量とは異なる維持用量が含まれます。本剤の承認された用法・用量は「通常、成人には、チルゼパチドとして週15mgを維持用量とし、皮下注射する。ただし、週12.5 mgから開始し、4週間投与した後、週15 mgに増量する。なお、患者の状態に応じて適宜増減するが、週15mgで効果不十分な場合は、4週間以上の間隔で2.5 mgずつ増量できる。ただし、最大用量は週115 mgまでとする。」です。



[引用元]

  1. マンジャロ申請資料概要 CTD2.7.4.4.2.9 (承認時評価資料)

  2. Sattar N, et al.: Tirzepatide cardiovascular event risk assessment: a pre-specified meta-analysis. Nat Med. 2022; 283: 591-598.( HMN30754)

  3. マンジャロ申請資料概要CTD 2.7.4.4.2.9(承認時評価資料)

  4. 社内資料: 第2相及び第3相試験併合データ(心血管メタ解析)承認時評価資料

  5. Nicholls SJ, et al.: Cardiovascular Outcomes with Tirzepatide versus Dulaglutide in Type 2 Diabetes. N Engl J Med. 2025; 393(24):2409-2420. (HMN60083)

  6. マンジャロ申請資料概要 CTD2.7.6.19.1 (承認時評価資料)

  7. Inagaki, N., Takeuchi, M., Oura, T., et al.: Efficacy and safety of tirzepatide monotherapy compared with dulaglutide in Japanese patients with type 2 diabetes (SURPASS J-mono): a double-blind, multicentre, randomised, phase 3 trial. Lancet Diabetes Endocrinol, 10(9): 623-633, 2022HMN30759

  8. マンジャロ申請資料概要 CTD2.7.6.20.1 (承認時評価資料)

  9. Kadowaki, T., Chin, R., Ozeki, A., et al.: Safety and efficacy of tirzepatide as an add-on to single oral antihyperglycaemic medication in patients with type 2 diabetes in Japan (SURPASS J-combo): a multicentre, randomised, open-label, parallel-group, phase 3 trial. Lancet Diabetes Endocrinol, 10(9): 634-644, 2022HMN30760



[略語]

SU=スルホニルウレア

SGLT2=ナトリウム・グルコース共役輸送体2



GPGO試験(SURPASS J-mono) 試験概要67

試験デザイン

III相、多施設共同、無作為化、実薬対照、二重盲検、並行群間試験

対象

食事・運動療法で血糖コントロールが不十分な日本人2型糖尿病患者636

方法

チルゼパチドは週1回、52週間皮下投与した。チルゼパチド5 mg群、10 mg群及び15 mg群のいずれでも初回投与量を2.5 mgとし、維持用量に達するまで4週間ごとに2.5 mgずつ増量し、維持用量を5 mg10 mg又は15 mgとした。用量漸増期間は最大24週間であり、最も用量漸増期間が長いチルゼパチド15 mg群では、20週間かけてチルゼパチド15 mgまで増量した後に、維持用量を4週間投与して定常状態に到達させた。デュラグルチドは、0.75 mgを週1回、52週間皮下投与した。


GPGP試験(SURPASS J-combo) 試験概要89

試験デザイン

III相、多施設共同、無作為化、非盲検、長期投与、併用療法試験

対象

経口血糖降下薬の単独療法で血糖コントロールが不十分な日本人2型糖尿病患者443

方法

チルゼパチドは週1回、52週間皮下投与した。チルゼパチド5 mg群、10 mg群及び15 mg群のいずれでも初回投与量を2.5 mgとし、維持用量に達するまで4週間ごとに2.5 mgずつ増量し、維持用量を5 mg10 mg又は15 mgとした。

チルゼパチドの投与期間中に併用した経口血糖降下薬はスルホニルウレア剤(SU薬)、ビグアナイド系薬剤、α-グルコシダーゼ阻害剤、チアゾリジン系薬剤、速効型インスリン分泌促進剤(グリニド薬)又はSGLT2阻害剤であり、低血糖の発現により用量調整が必要になった場合を除き、一定の投与量を維持した。


GPGN試験(SURPASS-CVOT) 試験概要5

試験デザイン

多施設共同、無作為化、二重盲検、並行群間、実薬対照、

第Ⅲ相臨床試験

対象

心血管系疾患(心筋梗塞、脳卒中又は末梢動脈疾患)の既往のある2型糖尿病患者13165

方法

チルゼパチドの開始用量は2.5 mgとして週14週間投与後、維持用量に到達するまで4週間隔で2.5 mgずつ増量し、最大15 mg又はMTDに到達してからはその用量で継続した。デュラグルチドは週11.5 mg投与した。
なお、維持期間において、忍容できない胃腸障害が持続する場合、治験責任医師の判断により、以前に耐容できた1つ下の用量への減量を許容した。


最終更新日: March 2026

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