マンジャロ ® (チルゼパチド)
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マンジャロ(チルゼパチド)を高齢の2型糖尿病患者に投与した際の安全性は?
高齢者のみを対象とした臨床試験の結果はありません。 用量比較のための第3相試験の併合解析(AS2)において、重篤な有害事象、投与中止に至った有害事象等、年齢区分が高い部分集団で発現割合が高い傾向が認められました。年齢別の有害事象の発現状況は以下のとおりです。
[解説]
高齢者のみを対象とした臨床試験の結果はありません。
用量比較のための第3相試験の併合解析(AS2)※において、重篤な有害事象、投与中止に至った有害事象等、年齢区分が高い部分集団で発現割合が高い傾向が認められました1)。年齢別の有害事象の発現状況は以下のとおり(表1)です。
※AS2(Analysis Set 2):GPGK試験(SURPASS-1)、GPGL試験(SURPASS-2)、GPGH試験(SURPASS-3)、GPGM試験(SURPASS-4)、GPGI試験(SURPASS-5)、GPGO試験(SURPASS J-mono)、GPGP試験(SURPASS J-combo)
表1)用量比較のための第3相試験の併合解析における年齢別の有害事象の発現状況(安全性解析対象集団)1)
|
年齢(歳) |
チルゼパチド |
チルゼパチド |
チルゼパチド |
例数 |
65未満 |
1196 |
1173 |
1211 |
65以上75未満 |
436 |
453 |
438 |
|
75以上 |
69 |
76 |
67 |
|
すべての有害事象 |
65未満 |
67.3(805) |
70.0(821) |
73.5(890) |
65以上75未満 |
69.0(301) |
71.7(325) |
76.7(336) |
|
75以上 |
75.4(52) |
73.7(56) |
74.6(50) |
|
重篤な有害事象 |
65未満 |
7.3(87) |
6.7(79) |
5.4(65) |
65以上75未満 |
8.5(37) |
9.7(44) |
10.7(47) |
|
75以上 |
14.5(10) |
15.8(12) |
14.9(10) |
|
投与中止に至った有害事象 |
65未満 |
5.6(67) |
6.3(74) |
7.0(85) |
65以上75未満 |
9.6(42) |
11.7(53) |
15.3(67) |
|
75以上 |
17.4(12) |
23.7(18) |
25.4(17) |
|
胃腸障害(SOC) |
65未満 |
37.8(452) |
45.1(529) |
48.4(586) |
65以上75未満 |
38.3(167) |
40.6(184) |
49.5(217) |
|
75以上 |
40.6(28) |
43.4(33) |
50.7(34) |
|
血糖値70
mg/dL以下の低血糖 |
65未満 |
12.0(144) |
15.4(181) |
17.5(212) |
65以上75未満 |
24.8(108) |
20.8(94) |
25.3(111) |
|
75以上 |
23.2(16) |
18.4(14) |
28.4(19) |
発現割合%(発現例数)
重症低血糖:第三者による処置(糖質の摂取、グルカゴンの投与又はその他の処置)が必要な低血糖
なお、一般に高齢者は生理機能が低下していることが多いため、体重も含め、患者の状態を観察しながら慎重に投与してください2)。
[引用元]
マンジャロ審査報告書
[略語]
SOC=器官別大分類
最終更新日: September 2022
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