マンジャロ ® (チルゼパチド)
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マンジャロ(チルゼパチド)投与が腎機能へ与える影響は?
国内第3相試験[GPGO試験(SURPASS J-mono)]における、推算糸球体濾過量(eGFR)、尿中アルブミン/クレアチニン比(UACR)の結果は以下のとおりです。
日本人2型糖尿病患者を対象にチルゼパチド投与とデュラグルチド投与を比較検討した国内第3相試験であるGPGO試験(SURPASS J-mono)において、各群の推算糸球体濾過量(eGFR)の変化量は以下のとおり(表1)でした。
表1)eGFR(CKD-EPI)のベースラインからの投与52週時までの変化量[GPGO試験(SURPASS J-mono)]1)
eGFR CKD-EPI |
mL/min/1.73 m2 |
|||
チルゼパチド (N=159) |
チルゼパチド (N=158) |
チルゼパチド (N=160) |
デュラグルチド (N=159) |
|
ベースライン |
75.5 |
78.2 |
78.1 |
77.5 |
ベースラインからの変化量 |
-3.8 |
-3.1 |
-4.5 |
-3.9 |
データは平均値を示す
また、GPGO試験(SURPASS J-mono)における尿中アルブミン/クレアチニン比(UACR)の変化率は以下のとおり(表2)でした。
表2)UACRのベースラインからの投与52週時までの変化率[GPGO試験(SURPASS J-mono)]1)
UACR |
チルゼパチド (N=159) |
チルゼパチド (N=158) |
チルゼパチド (N=160) |
デュラグルチド (N=159) |
ベースライン(mg/gCr) |
17.9 |
11.8 |
15.9 |
18.1 |
ベースラインからの変化量(mg/gCr) |
-3.1 |
-5.2 |
-4.8 |
-1.8 |
ベースラインからの変化率(%) |
-19.7 |
-33.1 |
-30.7 |
-11.5 |
データは平均値を示す
[引用元]
マンジャロ申請資料概要CTD2.7.4.4.2.3(承認時評価資料)
マンジャロ申請資料概要CTD2.7.6.19.1(承認時評価資料)
Inagaki N, Takeuchi M, Oura T, et al. Efficacy and safety of tirzepatide monotherapy compared with dulaglutide in Japanese patients with type 2 diabetes (SURPASS J-mono): a double-blind, multicentre, randomised, phase 3 trial. Lancet Diabetes Endocrinol. 2022; 10(9):623-633 .(HMN30759)
[略語]
CKD-EPI=Chronic Kidney Disease-Epidemiology Collaboration
GPGO試験(SURPASS J-mono) 試験概要2,3)
試験デザイン |
第III相、多施設共同、無作為化、実薬対照、二重盲検、並行群間試験 |
対象 |
経口血糖降下薬の単独療法を中止した又は食事・運動療法のみで治療中の日本人2型糖尿病患者 636例 |
方法 |
チルゼパチドは週1回、52週間皮下投与した。チルゼパチド5 mg群、10 mg群及び15 mg群のいずれでも初回投与量を2.5 mgとし、維持用量に達するまで4週間ごとに2.5 mgずつ増量し、維持用量を5 mg、10 mg又は15 mgとした。用量漸増期間は最大24週間であり、最も用量漸増期間が長いチルゼパチド15 mg群では、20週間かけてチルゼパチド15 mgまで増量した後に、維持用量を4週間投与して定常状態に到達させた。 デュラグルチドは、0.75 mgを週1回、52週間皮下投与した。 |
最終更新日: September 2022
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