ケサンラ ® (ドナネマブ(遺伝子組換え))
以下は適正使用情報として、本邦における承認事項(用法・用量、適応、剤形など)以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤の使用に際しては、製品情報ページにある最新の電子化された添付文書をご確認ください。
ケサンラ(ドナネマブ)は脳血管障害を伴う患者に投与可能か?
電子添文上、ARIA のリスクが高まるおそれがあるため、ドナネマブ投与開始前に、血管原性脳浮腫が確認された患者、5 個以上の脳微小出血、脳表ヘモジデリン沈着症又は1cm を超える脳出血が確認された患者への投与は、禁忌です。 また、重度の白質病変が認められた患者への投与は慎重に判断してください。高血圧が持続する患者への投与は慎重に行ってください。 血液凝固阻止剤、血小板凝集抑制作用を有する薬剤、血栓溶解剤は、ドナネマブとの併用によりARIA-H又は脳出血が起こる可能性があることから、併用注意です。
[解説]
脳血管障害を伴う患者に対する投与については、電子添文上、以下が記載されています1)。
《禁忌》
アミロイド関連画像異常(ARIA)のリスクが高まるおそれがあることから、以下の患者への投与は禁忌のため投与しないでください1)。
ドナネマブ投与開始前に血管原性脳浮腫が確認された患者
ドナネマブ投与開始前に5個以上の脳微小出血、脳表ヘモジデリン沈着症又は1cmを超える脳出血が確認された患者
《重要な基本的注意》
ドナネマブ投与開始前のMRI検査で重度の白質病変が認められた患者において、本剤の投与を開始した経験はありません。投与の可否は、リスクとベネフィットを考慮した上で、慎重に判断してください1)。
一般的に高血圧症は脳出血のリスク因子であることから、ドナネマブ投与前に高血圧の有無を確認し、高血圧が持続する患者への投与は慎重に行い、投与中は適切な血圧管理を行ってください1)。
《併用注意(併用に注意すること)》
血液凝固阻止剤、血小板凝集抑制作用を有する薬剤、血栓溶解剤は、ドナネマブとの併用によりアミロイド関連画像異常-脳微小出血・脳表ヘモジデリン沈着症(ARIA-H)又は脳出血が起こる可能性があることから、併用に注意が必要です1)。
[引用元]
ケサンラ電子添文
[略語]
ARIA-H=アミロイド関連画像異常-脳微小出血・脳表ヘモジデリン沈着症
最終更新日: August 2024
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