以下は適正使用情報として、本邦の承認事項以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤使用に際して、ゼップバウンド 製品ページ にある最新の電子添付文書をご確認ください
<肥満症>ゼップバウンド(チルゼパチド)10 mgより低用量で投与をしたデータはないのか?
GPHK試験(SURMOUNT-1)では、一部の患者でチルゼパチド5 mgを維持用量として投与していました。チルゼパチド5 mg群における有効性及び安全性の結果は以下のとおりです。
[解説]
本試験には一部承認効能又は効果と異なる成績が含まれますが、承認時評価資料であるため掲載します。
2型糖尿病を有しない、肥満又は体重に関連する併存疾患を有する過体重の治験参加者を対象※1に、チルゼパチド投与とプラセボ投与を比較した国際共同第3相試験[GPHK試験(SURMOUNT-1)]において、一部の治験参加者でチルゼパチド5 mg※2を投与していました1)。
≪有効性(GCP違反例を除く)≫
■投与72週時(主要評価時)
ベースラインから投与72週時までの体重の平均変化率、ベースラインから投与72週時に5%以上の体重減少を達成した治験参加者の割合は、表1に示すとおりでした2)。
表1)体重のベースラインから投与72週時までの変化率及び5%以上の体重減少を達成した治験参加者の割合(mITT集団、EAS[GCP違反例を除く])[GPHK試験(SURMOUNT-1)]2)
|
チルゼパチド5 mg※2 (N=624) |
チルゼパチド10 mg |
チルゼパチド15 mg |
プラセボ |
ベースラインの |
103.2 |
106.2 |
105.6 |
104.9 |
投与72週時の |
-16.0††† |
-21.4††† |
-22.5††† |
-2.5††† |
プラセボ群との群間差(95%CI)b) |
-13.5*** (-14.6, -12.4) |
-18.9*** (-20.0, -17.8) |
-20.1*** (-21.2, -18.9) |
- |
5%以上の体重減少達成割合(%)c) |
89.30*** |
96.30*** |
96.31*** |
28.14 |
主要評価項目:チルゼパチド10 mg及び15 mg
主な副次評価項目:チルゼパチド5 mg※2
a)最小二乗平均
b)最小二乗平均、MMRMによる推定値
c)MMRMによる欠損値の代入を用いたロジスティック回帰分析を用いて解析
*** p<0.001 vs.プラセボ群(第1種の過誤の確率を制御した項目)
††† p<0.001 vs.ベースライン
■投与176週時
2型糖尿病の既往歴を有しない、肥満又は体重に関連する併存疾患を有する過体重の治験参加者のうち、無作為化時に前糖尿病状態※3を有する治験参加者を対象※1に、チルゼパチド投与とプラセボ投与を比較した国際共同第3相試験(GPHK試験)において、投与176週時における体重のベースラインからの平均変化率は、表2に示すとおりでした。
表2)体重のベースラインから投与176週時までの変化率(mITT集団、EAS[GCP違反例を除く]、無作為化時に前糖尿病状態を有する治験参加者)[GPHK試験(SURMOUNT-1)]3,4)
|
チルゼパチド 5 mg※2 (N=245) |
チルゼパチド 10 mg (N=258) |
チルゼパチド 15 mg (N=252) |
プラセボ (N=266) |
ベースラインの体重(kg) |
104.8 |
109.3 |
108.5 |
107.5 |
投与176週時までの体重変化率(%) |
-15.4 |
-19.8 |
-22.9 |
-2.1 |
投与176週時のプラセボ群との群間差 |
-13.2### (-15.4, -11.1) |
-17.7*** (-19.8, -15.6) |
-20.8*** (-22.9, -18.6) |
- |
主な副次評価項目:チルゼパチド10 mg及び15 mg
その他の副次評価項目:チルゼパチド5 mg※2
最小二乗平均値
MMRM解析に基づく
*** p<0.001 vsプラセボ群(第1種の過誤の確率を制御した項目)
### p<0.001 vsプラセボ群(第1種の過誤の確率を制御していない項目)
≪安全性(後観察期間を含む)(GCP違反例を除く)≫
■投与72週時(主要評価時)
有害事象の概要は表3に示すとおりでした。
表3)有害事象の概要(安全性解析対象集団[GCP違反例を除く])[GPHK試験(SURMOUNT-1)]5)
カテゴリーa) |
チルゼパチド5 mg※2 |
チルゼパチド10 mg |
チルゼパチド15 mg |
プラセボ |
治療関連有害事象 |
505(80.9) |
514(81.8) |
495(78.8) |
458(71.9) |
副作用b) |
347(55.6) |
391(62.3) |
384(61.1) |
194(30.5) |
重篤な有害事象 |
39(6.3) |
42(6.7) |
32(5.1) |
44(6.9) |
死亡 |
4(0.6) |
1(0.2) |
1(0.2) |
4(0.6) |
治験薬投与中止に至った有害事象 |
28(4.5) |
44(7.0) |
40(6.4) |
20(3.1) |
a)複数のカテゴリーに数えられる場合あり 発現例数(発現割合%)
b)治験薬との因果関係が否定できない有害事象
主な有害事象は表4に示すとおりでした。
表4)いずれかの投与群で発現割合が5%以上の有害事象(安全性解析対象集団[GCP違反例を除く])[GPHK試験(SURMOUNT-1)]5)
|
チルゼパチド5 mg※2 |
チルゼパチド10 mg |
チルゼパチド15 mg |
プラセボ |
悪心 |
154(24.7) |
210(33.4) |
195(31.1) |
61(9.6) |
下痢 |
118(18.9) |
134(21.3) |
144(22.9) |
46(7.2) |
COVID-19 |
94(15.1) |
98(15.6) |
82(13.1) |
90(14.1) |
便秘 |
104(16.7) |
109(17.4) |
74(11.8) |
37(5.8) |
消化不良 |
56(9.0) |
61(9.7) |
70(11.1) |
26(4.1) |
嘔吐 |
52(8.3) |
68(10.8) |
77(12.3) |
11(1.7) |
食欲減退 |
59(9.5) |
73(11.6) |
54(8.6) |
21(3.3) |
頭痛 |
41(6.6) |
43(6.8) |
41(6.5) |
42(6.6) |
腹痛 |
31(5.0) |
33(5.3) |
31(4.9) |
21(3.3) |
脱毛症 |
32(5.1) |
31(4.9) |
36(5.7) |
6(0.9) |
浮動性めまい |
26(4.2) |
35(5.6) |
26(4.1) |
15(2.4) |
おくび |
24(3.8) |
33(5.3) |
35(5.6) |
4(0.6) |
注射部位反応 |
18(2.9) |
36(5.7) |
29(4.6) |
2(0.3) |
MedDRA/J ver24.1 発現例数(発現割合%)
■投与176週時
有害事象の概要は表5に示すとおりでした。
表5)有害事象の概要(mITT集団、安全性解析対象集団[GCP違反例を除く]、無作為化時に前糖尿病状態を有する治験参加者)[GPHK試験(SURMOUNT-1)]6)
カテゴリーa) |
チルゼパチド5 mg※2 |
チルゼパチド10 mg |
チルゼパチド15 mg |
プラセボ |
治療関連有害事象 |
208(84.9) |
227(88.0) |
218(86.5) |
219(82.3) |
副作用b) |
136(55.5) |
168(65.1) |
159(63.1) |
97(36.5) |
重篤な有害事象 |
31(12.7) |
36(14.0) |
34(13.5) |
31(11.7) |
死亡 |
2(0.8) |
2(0.8) |
2(0.8) |
3(1.1) |
試験中止に至った |
11(4.5) |
13(5.0) |
19(7.5) |
11(4.1) |
治験薬投与中止に |
17(6.9) |
23(8.9) |
30(11.9) |
15(5.6) |
a)複数のカテゴリーに数えられる場合あり 発現例数(発現割合%)
b)治験薬との因果関係が否定できない有害事象
主な有害事象は表6に示すとおりでした。
表6)いずれかの投与群で発現割合が5%以上の有害事象(mITT集団、安全性解析対象集団[GCP違反例を除く]、無作為化時に前糖尿病状態を有する治験参加者)[GPHK試験(SURMOUNT-1)]6)
|
チルゼパチド5 mg※2 |
チルゼパチド10 mg |
チルゼパチド15 mg |
プラセボ |
胃腸障害 |
138(56.3) |
169(65.5) |
171(67.9) |
99(37.2) |
悪心 |
59(24.1) |
85(32.9) |
80(31.7) |
32(12.0) |
下痢 |
49(20.0) |
75(29.1) |
64(25.4) |
27(10.2) |
便秘 |
45(18.4) |
57(22.1) |
40(15.9) |
22(8.3) |
嘔吐 |
19(7.8) |
28(10.9) |
36(14.3) |
4(1.5) |
消化不良 |
19(7.8) |
29(11.2) |
35(13.9) |
14(5.3) |
おくび |
5(2.0) |
16(6.2) |
17(6.7) |
2(0.8) |
鼓腸 |
9(3.7) |
9(3.5) |
14(5.6) |
9(3.4) |
腹痛 |
18(7.3) |
16(6.2) |
13(5.2) |
9(3.4) |
上腹部痛 |
12(4.9) |
19(7.4) |
10(4.0) |
9(3.4) |
一般・全身障害および投与部位の状態 |
51(20.8) |
61(23.6) |
65(25.8) |
35(13.2) |
疲労 |
8(3.3) |
13(5.0) |
8(3.2) |
5(1.9) |
感染症および寄生虫症 |
133(54.3) |
138(53.5) |
117(46.4) |
128(48.1) |
COVID-19 |
72(29.4) |
79(30.6) |
67(26.6) |
62(23.3) |
上気道感染 |
16(6.5) |
19(7.4) |
20(7.9) |
16(6.0) |
尿路感染 |
10(4.1) |
19(7.4) |
18(7.1) |
15(5.6) |
インフルエンザ |
14(5.7) |
6(2.3) |
9(3.6) |
17(6.4) |
代謝および栄養障害 |
51(20.8) |
60(23.3) |
46(18.3) |
59(22.2) |
食欲減退 |
26(10.6) |
35(13.6) |
27(10.7) |
9(3.4) |
2型糖尿病 |
6(2.4) |
8(3.1) |
3(1.2) |
33(12.4) |
筋骨格系および結合組織障害 |
57(23.3) |
57(22.1) |
56(22.2) |
54(20.3) |
関節痛 |
19(7.8) |
15(5.8) |
16(6.3) |
16(6.0) |
背部痛 |
17(6.9) |
20(7.8) |
16(6.3) |
13(4.9) |
神経系障害 |
53(21.6) |
61(23.6) |
44(17.5) |
58(21.8) |
頭痛 |
21(8.6) |
26(10.1) |
19(7.5) |
26(9.8) |
浮動性めまい |
12(4.9) |
19(7.4) |
9(3.6) |
10(3.8) |
皮膚および皮下組織障害 |
26(10.6) |
30(11.6) |
44(17.5) |
25(9.4) |
脱毛症 |
14(5.7) |
12(4.7) |
19(7.5) |
3(1.1) |
MedDRA/J ver27.0 発現例数(発現割合%)
※1
チルゼパチドの承認されている効能又は効果である「肥満症」は、高血圧、脂質異常症又は耐糖能障害(2型糖尿病、耐糖能異常等)のいずれかを有し、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られず、以下に該当する場合に限る。
・BMIが27 kg/m2以上であり、2つ以上の肥満に関連する健康障害を有する
・BMIが35 kg/m2以上
※2
チルゼパチドの承認された「肥満症」の用法及び用量・用法及び用量に関連する注意は以下のとおりです。
6. 用法及び用量(抜粋)
通常、成人には、チルゼパチドとして週1回2.5 mgから開始し、4週間の間隔で2.5 mgずつ増量し、週1回10 mgを皮下注射する。
なお、患者の状態に応じて適宜増減するが、週1回5 mgまで減量、又は4週間以上の間隔で2.5 mgずつ週1回15 mgまで増量できる。
7. 用法及び用量に関連する注意(抜粋)
7.4 患者の体重減少の程度や本剤に対する忍容性に応じて、週1回5 mgで治療を継続することも考慮すること。
※3
2回のスクリーニング来院にわたり、以下の基準のうち2つ以上に該当した治験参加者を前糖尿病状態に分類した。
・空腹時血糖値(OGTT時の0分値、又は別途測定した値):100~125 mg/dL
・2時間血糖値(OGTT時の120分値):140~199 mg/dL
・HbA1c:5.7%~6.4%
[引用元]
ゼップバウンド(肥満症)申請資料概要CTD2.7.6.10.1(承認時評価資料)
ゼップバウンド(肥満症)申請資料概要CTD2.7.3.2.1.2.4.1(承認時評価資料)
ゼップバウンド(肥満症:耐糖能障害)申請資料概要CTD2.5.4.6(承認時評価資料)
ゼップバウンド(肥満症:耐糖能障害)申請資料概要CTD2.5.4.5.3.1(承認時評価資料)
ゼップバウンド(肥満症)申請資料概要CTD2.7.6.10.2(承認時評価資料)
ゼップバウンド(肥満症:耐糖能障害)申請資料概要CTD2.5.5.2.3.1(承認時評価資料)
ゼップバウンド(肥満症:耐糖能障害)申請資料概要CTD2.7.6.2(承認時評価資料)
ゼップバウンド(肥満症:耐糖能障害)申請資料概要CTD2.5.4.5.1(承認時評価資料)
ゼップバウンド(肥満症:耐糖能障害)申請資料概要CTD2.5.5.5.1(承認時評価資料)
ゼップバウンド(肥満症:耐糖能障害)申請資料概要CTD2.5.4.2.1(承認時評価資料)
[略語]
COVID-19=新型コロナウイルス感染症
EAS=有効性解析対象集団
GCP=医薬品の臨床試験の実施の基準
ICH=医薬品規制調和国際会議
MedDRA=ICH国際医薬用語集
mITT=modified intent-to-treat
MMRM(mixed model for repeated measures)=繰り返し測定値に関する混合効果モデル
GPHK試験(SURMOUNT-1) 試験概要1,7-10)
試験デザイン |
第3相、多施設共同、二重盲検、プラセボ対照、無作為化試験 |
対象注1) |
<投与72週時(主要評価時)> BMIが27 kg/m2以上で高血圧、脂質異常症、閉塞性睡眠時無呼吸症候群又は心血管疾患のいずれかを有する治験参加者もしくはBMIが30 kg/m2以上の治験参加者2517例(日本人102例)(GCP違反が認められた実施医療機関で無作為割付された22例を除く)。なお、糖尿病患者は除外された。
<投与176週時(104週間の追加投与期間)> 無作為割付された2517例の治験参加者のうち、無作為化時に前糖尿病状態*を有する治験参加者1021例(日本人51例)(GCP違反が認められた実施医療機関で無作為割付された11例を除く)。
* 2回のスクリーニング来院にわたり、以下の基準のうち2つ以上に該当した治験参加者を前糖尿病状態に分類した。 ・空腹時血糖値(OGTT時の0分値、又は別途測定した値):100~125 mg/dL ・2時間血糖値(OGTT時の120分値):140~199 mg/dL ・HbA1c:5.7%~6.4% |
方法注2) |
<投与72週時(主要評価時)> チルゼパチド5 mg、10 mg、15 mg又はプラセボを週1回72週間皮下投与した。チルゼパチドはいずれの投与群でも最初の4週間は初回投与量の2.5 mgで週1回投与し、その後割り付けられた用量に到達するまで4週間ごとに2.5 mgずつ漸増した。用量漸増期間は最長20週であった。 体重管理のための低カロリー食及び運動量の増加を併せて実施した。
<投与176週時(104週間の追加投与期間)> 主要評価期間(72週間)の投与を完了した治験参加者は、チルゼパチド5 mg、10 mg、15 mg又はプラセボを週1回、104週間(計176週間)継続皮下投与した。 |
注1)チルゼパチドの承認されている効能又は効果である「肥満症」は、高血圧、脂質異常症又は耐糖能障害(2型糖尿病、耐糖能異常等)のいずれかを有し、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られず、以下に該当する場合に限る。
・BMIが27 kg/m2以上であり、2つ以上の肥満に関連する健康障害を有する
・BMIが35 kg/m2以上
注2)チルゼパチドの承認された「肥満症」の用法及び用量・用法及び用量に関連する注意は以下のとおりです。
6. 用法及び用量(抜粋)
通常、成人には、チルゼパチドとして週1回2.5 mgから開始し、4週間の間隔で2.5 mgずつ増量し、週1回10 mgを皮下注射する。
なお、患者の状態に応じて適宜増減するが、週1回5 mgまで減量、又は4週間以上の間隔で2.5 mgずつ週1回15 mgまで増量できる。
7. 用法及び用量に関連する注意(抜粋)
7.4 患者の体重減少の程度や本剤に対する忍容性に応じて、週1回5 mgで治療を継続することも考慮すること。
最終更新日: May 2026
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