ケサンラ ® (ドナネマブ(遺伝子組換え))
以下は適正使用情報として、本邦における承認事項(用法・用量、適応、剤形など)以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤の使用に際しては、製品情報ページにある最新の電子化された添付文書をご確認ください。
ケサンラ(ドナネマブ)薬剤調製時の手順は?希釈液の計算方法は?
ドナネマブは1回使い切りのバイアル製剤です。本剤は、無菌的に希釈調製を行ってください。本剤を生理食塩液を含む点滴静注用バッグ又はボトルに添加して、最終濃度が4~10mg/mLになるように希釈してください。
[解説]
≪調製手順≫1)
ドナネマブは1回使い切りのバイアル製剤です。
本剤は、無菌的に希釈調製を行ってください。
調製の約30分前に冷蔵庫から取り出し、室温に戻してください。
バイアル内の薬液に異物や変色が認められないことを確認し、異物や変色が認められる場合は使用しないでください。
希釈液は、生理食塩液を使用してください。下表に従い、本剤を必要量抜き取り、生理食塩液を含む点滴静注用バッグ又はボトルに添加して最終濃度が4~10mg/mLになるように希釈してください。
投与量 |
生理食塩液の量 |
350mg(本剤1バイアル、20mL) |
15~67.5mL |
700mg(本剤2バイアル、合計40mL) |
30~135mL |
1050mg(本剤3バイアル、合計60mL) |
45~202.5mL |
1400mg(本剤4バイアル、合計80mL) |
60~270mL |
点滴静注用バッグ又はボトルの中身をゆっくり反転させて混和し、激しく振とうしないでください。
調製後は、速やかに使用してください。なお、やむを得ず保存を必要とする場合は、凍結を避け、冷蔵保存(2~8℃)では72時間以内、25℃以下での保存では12時間以内に使用してください。
≪希釈液の計算≫1,2)
以下の表を参考に本剤をバイアルから必要量抜き取り、生理食塩液を含む点滴静注用バッグ又はボトルに添加して最終濃度が4~10mg/mLになるように希釈してください。
ドナネマブ
|
ドナネマブ |
生理食塩液 の量 |
希釈後の最終液量 (ドナネマブ+生理食塩液の量) |
希釈後の最終濃度 |
350
mgの |
本剤1バイアル (20mL) |
15
mL ~ |
35
mL ~ |
350 mg/87.5 mL (4 mg/mL) ~ 350mg/35mL (10 mg/mL) |
700 mgの 場合 |
本剤2バイアル |
30
mL ~ |
70
mL ~ |
700
mg/175 mL
(4 mg/mL)
~ |
1050
mgの |
本剤3バイアル (合計60mL) |
45
mL ~ |
105
mL ~ |
1050 mg/262.5 mL (4 mg/mL) ~ 1050 mg/105 mL (10 mg/mL) |
1400 mgの 場合 |
本剤4バイアル |
60
mL ~ |
140
mL ~
|
1400
mg/350 mL (4
mg/mL) ~ |
参考として、上の表を用いた薬剤調製の一例をお示しします。
<ドナネマブ350mgの場合>
ドナネマブを1バイアル(20mL)から抜き取り、この20mLのドナネマブを50mLの生理食塩液に添加します。
結果、注入する希釈後の最終液量(ドナネマブ+生理食塩液の量)は70mLとなり、最終濃度は5mg/mL(=350mg/70mL)となります。
<ドナネマブ700mgの場合>
ドナネマブを2バイアル(合計40mL)から抜き取り、この40mLのドナネマブを100mLの生理食塩液に添加します。
結果、注入する希釈後の最終液量(ドナネマブ+生理食塩液の量)は140mLとなり、最終濃度は5mg/mL(=700mg/140mL)となります。
<ドナネマブ1050mgの場合>
ドナネマブを3バイアル(合計60mL)から抜き取り、この60mLのドナネマブを80mLの生理食塩液に添加します。
結果、注入する希釈後の最終液量(ドナネマブ+生理食塩液の量)は140mLとなり、最終濃度は7.5mg/mL(=1050mg/140mL)となります。
<ドナネマブ1400mgの場合>
ドナネマブを4バイアル(合計80mL)から抜き取り、この80mLのドナネマブを60mLの生理食塩液に添加します。
結果、注入する希釈後の最終液量(ドナネマブ+生理食塩液の量)は140mLとなり、最終濃度は10mg/mL(=1400mg/140mL)となります。
ドナネマブの調製に際して、電子添文1)及び適正使用ガイド2)を参照し、最終濃度が4~10mg/mLになるよう希釈してください。
[引用元]
最終更新日: June 2025
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