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以下は適正使用情報として、本邦の承認事項以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤使用に際して、イムルリオ 製品ページ にある最新の電子添付文書をご確認ください

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イムルリオ(イムルネストラント) の用法及び用量が「1日1回400 mgを経口投与する」と設定された根拠は?


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国際共同第I相試験[JZLA試験(EMBER試験)]の薬物動態、安全性及び抗腫瘍活性の結果に基づき総合的に判断し、国際共同第III相試験[JZLC試験(EMBER-3試験)]では、ER+かつHER2-の局所進行又は遠隔転移を有する乳癌患者に対してイムルネストラント400 mgを1日1回経口投与しました。EMBER-3試験で得られた有効性及び安全性、母集団薬物動態解析の結果に基づき、用法及び用量を「通常、成人にはイムルネストラントとして1日1回400 mgを空腹時に経口投与する。 」と設定しました。

[解説]

国際共同第I相試験であるJZLA試験(EMBER試験)の薬物動態、安全性及び抗腫瘍活性の結果に基づき総合的に判断し、国際共同第III相試験であるJZLC試験(EMBER-3試験)では、アロマターゼ阻害剤を含む内分泌療法歴のあるER+かつHER2-の局所進行又は遠隔転移を有する乳癌患者1に対してイムルネストラント400 mg11回経口投与しました。EMBER-3試験で得られた有効性及び安全性、母集団薬物動態解析の結果に基づき、イムルネストラントの用法及び用量を「通常、成人にはイムルネストラントとして11400 mgを空腹時に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。」と設定しました1


用法及び用量の設定根拠≫

EMBER試験では、乳癌患者又は子宮類内膜腺癌患者1にイムルネストラントを2001200 mg※2の用量で投与したところ最高用量の1200 mg※2でも最大耐用量(MTD)に到達しませんでした。400 mgの用量を投与したときの定常状態での血漿中イムルネストラント濃度の平均値は、全投与期間を通じて一貫して乳癌移植モデルでのTEC80を超えていたことから、400 mgの用量の投与により多くの患者で有効性が期待できるものと考えられました。安全性、薬物動態、有効性の結果に基づき、11400 mg投与を次相での用量に選択しました1


EMBER試験の結果から、EMBER-3試験ではER+かつHER2-の局所進行又は遠隔転移を有する乳癌患者に対してイムルネストラント400 mg11回投与しました。なお、EMBER-3試験では、安全性の観点から減量が必要と判断された場合は、イムルネストラント200 mg11回投与に減量することとしました1

EMBER-3試験の結果、ESR1遺伝子変異陽性のER+かつHER2-の局所進行又は遠隔転移を有する乳癌患者で、イムルネストラントの400 mg 11回投与(イムルネストラント単独投与群、投与群A)は治験担当医師が選択した治療群(フルベストラント又はエキセメスタン)(投与群B3に対して主要評価項目である治験担当医師判定によるPFSが統計学的に有意に延長しました4p=0.0008、層別ログランク検定(両側、層別因子:CDK4/6阻害剤による前治療歴・内臓転移の有無)、有意水準=0.04]。PFSのハザード比は0.61795%CI0.4640.821)でした1,2,3

安全性解析対象集団5では、投与群A160/327例(48.9%)、投与群B104/324例(32.1%)に副作用が認められました。主な副作用は、投与群Aで下痢40例(12.2%)、悪心31例(9.5%)、疲労22例(6.7%)、AST増加19例(5.8%)、無力症19例(5.8%)でした1,2,4。曝露量‐反応関係は認められませんでした1


その後実施した母集団薬物動態解析の結果、400 mg11回投与では、定常状態での血漿中濃度が87%の患者で投与間隔期間中を通じてTEC80を超えると予想され、400 mg11回投与で、大部分の患者で生物学的に有効な薬物曝露が得られると考えられました。一方、200 mg11回投与では、定常状態での血漿中濃度は45%の患者で投与間隔期間中を通じてTEC80を超えると予想されました1


日本人集団における成績≫

イムルネストラントの薬物動態に日本人と外国人とで明らかな差はなく、日本人でも400 mg11回投与が妥当と判断されました1

ESR1遺伝子変異陽性集団に日本人は17例含まれ、治験担当医師判定によるPFSの中央値は投与群A11例)で11.14ヵ月、投与群B6例)で6.98ヵ月でした。投与群Bに対する投与群APFSのハザード比は0.25795%CI0.0501.307)でした1,5

日本人安全性解析対象集団では、投与群A14/30例(46.7%)、投与群B10/24例(41.7%)に副作用が認められました6


1:イムルネストラントの承認された効能又は効果は「内分泌療法後に増悪したESR1遺伝子変異を有するホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌」である2

2:イムルネストラントの承認された用法及び用量は「通常、成人にはイムルネストラントとして11400 mgを空腹時に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。」である2

3:エキセメスタンには、国内承認外の症例が含まれる。エキセメスタンの効能又は効果は「閉経後乳癌」である。最新の電子添文を参照。

4ESR1遺伝子変異陽性集団において投与群Bに対する投与群Aの優越性を検証することは、本試験の開始時点では主目的ではなく、試験途中で主目的に追加された2

5:無作為割り付けされ、治験薬の投与を受けたすべての被験者。実際の投与に従って被験者を解析した7



[引用元]

  1. イムルリオ申請資料概要CTD1.8.3.2(承認時評価資料)

  2. イムルリオ電子添文

  3. イムルリオ申請資料概要CTD2.7.3.3.2.1.2.1(承認時評価資料)

  4. イムルリオ申請資料概要CTD2.7.6.8.4.1(承認時評価資料)

  5. イムルリオ申請資料概要CTD2.7.3.3.2.1.2.1.3(承認時評価資料)

  6. イムルリオ申請資料概要CTD2.7.4.5.3.3.1(承認時評価資料)

  7. イムルリオ申請資料概要CTD2.7.6.8.1(承認時評価資料)



[略語]

AST=アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ

CDK4/6=サイクリン依存性キナーゼ4及び6

CI=信頼区間

ER+=エストロゲン受容体陽性

ESR1=エストロゲン受容体1

HER2-=ヒト上皮細胞増殖因子受容体2陰性

PFS=無増悪生存期間

TEC80=80%の標的阻害を達成するのに必要な有効血漿濃度の閾値

最終更新日: December 2025

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