以下は適正使用情報として、本邦の承認事項以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤使用に際して、ゼップバウンド 製品ページ にある最新の電子添付文書をご確認ください
<肥満症>ゼップバウンド(チルゼパチド)は2型糖尿病の発症を抑制するのか?
国際共同第3相試験[GPHK試験(SURMOUNT-1, 投与176週時)]において、ベースラインから投与176週時までにチルゼパチドの5 mg、10 mg及び15 mgの用量併合群はプラセボ群と比較して2型糖尿病の発症リスクが94%低下しました[ハザード比:0.06(95%CI:0.03, 0.13)、p<0.0001、第1種の過誤の確率を制御した項目]。
[解説]
本試験には一部承認効能又は効果と異なる成績が含まれますが、承認時評価資料であるため掲載します。
2型糖尿病の既往歴を有しない、肥満又は体重に関連する併存疾患を有する過体重の治験参加者のうち、無作為化時に前糖尿病状態※1を有する治験参加者を対象※2に、チルゼパチド投与とプラセボ投与を比較した国際共同第3相試験[GPHK試験(SURMOUNT-1, 投与176週時)]において、投与176週時までにチルゼパチド5 mg※3、10 mg及び15 mg用量併合群では9/755例(1.2%)[チルゼパチド5 mg※3群4例(1.6%)、チルゼパチド10 mg群5例(1.9%)、チルゼパチド15 mg群0例]、プラセボ群では33/266例(12.4%)が2型糖尿病を発症しました1,2)。
ベースラインから投与176週時までにチルゼパチド用量併合群はプラセボ群と比較して2型糖尿病の発症リスクが94%低下しました[ハザード比:0.06(95%CI:0.03, 0.13)、p<0.0001、第1種の過誤の確率を制御した項目](主な副次評価項目)1-3)。
図1)2型糖尿病発症までの時間のKaplan-Meier曲線(無作為化時から176週時まで)
(mITT集団、EAS[GCP違反例を除く]、無作為化時に前糖尿病状態を有する治験参加者)[GPHK試験(SURMOUNT-1)]1)
2型糖尿病発症までの時間(週)は、無作為化日から判定委員会により確認された糖尿病発症日までとする
イベントが発生しなかった治験参加者は打ち切りとする
*a 固定効果として国又は地域と性別、共変量としてベースライン空腹時血糖値(mmol/L)を含むCox比例ハザードモデル
*b 上記Cox比例ハザードモデルによる両側p値
イベント数は、投与0週からの累積イベント数である
投与開始から糖尿病の初回発現までの期間が176週を超える場合は、176週と表示する
なお、有害事象の概要は表1に示すとおりでした。
表1)有害事象の概要(mITT集団、安全性解析対象集団[GCP違反例を除く]、無作為化時に前糖尿病状態を有する治験参加者)[GPHK試験(SURMOUNT-1)]4)
カテゴリーa) |
チルゼパチド5 mg※3 |
チルゼパチド10 mg |
チルゼパチド15 mg |
プラセボ |
治療関連有害事象 |
208(84.9) |
227(88.0) |
218(86.5) |
219(82.3) |
副作用b) |
136(55.5) |
168(65.1) |
159(63.1) |
97(36.5) |
重篤な有害事象 |
31(12.7) |
36(14.0) |
34(13.5) |
31(11.7) |
死亡 |
2(0.8) |
2(0.8) |
2(0.8) |
3(1.1) |
試験中止に至った |
11(4.5) |
13(5.0) |
19(7.5) |
11(4.1) |
治験薬投与中止に |
17(6.9) |
23(8.9) |
30(11.9) |
15(5.6) |
a)複数のカテゴリーに数えられる場合あり 発現例数(%)
b)治験薬との因果関係が否定できない有害事象
※1
2回のスクリーニング来院にわたり、以下の基準のうち2つ以上に該当した治験参加者を前糖尿病状態に分類した。
・空腹時血糖値(OGTT時の0分値、又は別途測定した値):100~125 mg/dL
・2時間血糖値(OGTT時の120分値):140~199 mg/dL
・HbA1c:5.7%~6.4%
※2
チルゼパチドの承認されている効能又は効果である「肥満症」は、高血圧、脂質異常症又は耐糖能障害(2型糖尿病、耐糖能異常等)のいずれかを有し、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られず、以下に該当する場合に限る。
・BMIが27 kg/m2以上であり、2つ以上の肥満に関連する健康障害を有する
・BMIが35 kg/m2以上
※3
チルゼパチドの承認された「肥満症」の用法及び用量・用法及び用量に関連する注意は以下のとおりです。
6. 用法及び用量(抜粋)
通常、成人には、チルゼパチドとして週1回2.5 mgから開始し、4週間の間隔で2.5 mgずつ増量し、週1回10 mgを皮下注射する。
なお、患者の状態に応じて適宜増減するが、週1回5 mgまで減量、又は4週間以上の間隔で2.5 mgずつ週1回15 mgまで増量できる。
7. 用法及び用量に関連する注意(抜粋)
7.4 患者の体重減少の程度や本剤に対する忍容性に応じて、週1回5 mgで治療を継続することも考慮すること。
[引用元]
ゼップバウンド(肥満症:耐糖能障害)申請資料概要CTD2.5.4.5.3.6(承認時評価資料)
ゼップバウンド(肥満症:耐糖能障害)申請資料概要CTD2.5.5.2.3.1(承認時評価資料)
ゼップバウンド(肥満症:耐糖能障害)申請資料概要CTD2.7.6.2(承認時評価資料)
ゼップバウンド(肥満症:耐糖能障害)申請資料概要CTD2.5.4.5.1(承認時評価資料)
ゼップバウンド(肥満症:耐糖能障害)申請資料概要CTD2.5.5.5.1(承認時評価資料)
ゼップバウンド(肥満症:耐糖能障害)申請資料概要CTD2.5.4.2.1(承認時評価資料)
[略語]
BMI(Body mass index)=体格指数
CI=信頼区間
EAS=有効性解析対象集団
GCP=医薬品の臨床試験の実施の基準
mITT=modified intent-to-treat
OGTT=2時間経口ブドウ糖負荷試験
GPHK試験(SURMOUNT-1, 投与176週時) 試験概要5-8)
試験デザイン |
第3相、多施設共同、二重盲検、プラセボ対照、無作為化試験 |
対象注1) |
BMIが27 kg/m2以上で高血圧、脂質異常症、閉塞性睡眠時無呼吸症候群又は心血管疾患のいずれかを有する治験参加者もしくはBMIが30 kg/m2以上の治験参加者2517例のうち、無作為化時に前糖尿病状態*を有する治験参加者1021例(日本人51例)(GCP違反が認められた実施医療機関で無作為割付された11例を除く)。なお、糖尿病患者は除外された。
* 2回のスクリーニング来院にわたり、以下の基準のうち2つ以上に該当した治験参加者を前糖尿病状態に分類した。 ・空腹時血糖値(OGTT時の0分値、又は別途測定した値):100~125 mg/dL ・2時間血糖値(OGTT時の120分値):140~199 mg/dL ・HbA1c:5.7%~6.4% |
方法注2) |
チルゼパチド5 mg、10 mg、15 mg又はプラセボを週1回72週間皮下投与した。チルゼパチドはいずれの投与群でも最初の4週間は初回投与量の2.5 mgで週1回投与し、その後割り付けられた用量に到達するまで4週間ごとに2.5 mgずつ漸増した。用量漸増期間は最長20週であった。 体重管理のための低カロリー食及び運動量の増加を併せて実施した。 主要評価期間(72週間)の投与を完了した治験参加者は、チルゼパチド5 mg、10 mg、15 mg又はプラセボを週1回、104週間(計176週間)継続皮下投与した。 |
注1)チルゼパチドの承認されている効能又は効果である「肥満症」は、高血圧、脂質異常症又は耐糖能障害(2型糖尿病、耐糖能異常等)のいずれかを有し、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られず、以下に該当する場合に限る。
・BMIが27 kg/m2以上であり、2つ以上の肥満に関連する健康障害を有する
・BMIが35 kg/m2以上
注2)チルゼパチドの承認された「肥満症」の用法及び用量・用法及び用量に関連する注意は以下のとおりです。
6. 用法及び用量(抜粋)
通常、成人には、チルゼパチドとして週1回2.5 mgから開始し、4週間の間隔で2.5 mgずつ増量し、週1回10 mgを皮下注射する。
なお、患者の状態に応じて適宜増減するが、週1回5 mgまで減量、又は4週間以上の間隔で2.5 mgずつ週1回15 mgまで増量できる。
7. 用法及び用量に関連する注意(抜粋)
7.4 患者の体重減少の程度や本剤に対する忍容性に応じて、週1回5 mgで治療を継続することも考慮すること。
最終更新日: April 2026
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