トルリシティ ® (デュラグルチド(遺伝子組換え))
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胃内視鏡(胃カメラ)検査にトルリシティ(デュラグルチド)の胃内容排出遅延作用が影響するか?通常より早く絶食しないといけないか?
決められた時間までに食事を済ませていただければ、 内視鏡検査に対し、デュラグルチドが大きく影響することは無いと考えられます。
[解説]
※本試験には、一部国内承認外の用法及び用量を含む成績が含まれていますが、承認時評価資料のため紹介します。
デュラグルチド1.5 mg*の胃内容排出に対する影響を評価した試験(GBDM試験)では、Day1にプラセボを、Day8、15、22及び29にデュラグルチド1.5 mg*又はプラセボを皮下投与し、Day3(ベースライン:デュラグルチド投与前)及びデュラグルチドの最高血漿中濃度到達時間(tmax)に相当するDay10、17、24及び31にシンチグラフィーを用いた評価を実施しました。50%又は90%の残留放射能が胃内からなくなるまでの時間(t50又はt90)を残留放射能-時間曲線から求めた結果、t50はDay3(ベースライン:デュラグルチド投与前)に比べてDay10(デュラグルチド初回投与2日後)に約2時間遅延し、t90は約3時間遅延しました1) 2)。
したがって、決められた時間までに食事を済ませていただければ、内視鏡検査に対し、デュラグルチドが大きく影響することは無いと考えられます。
*国内で承認されている用法及び用量は、「通常、成人には、デュラグルチド(遺伝子組換え)として、0.75 mgを週に1回、皮下注射する。なお、患者の状態に応じて1.5 mgを週に1回投与に増量できる。」です3)。
[引用元]
トルリシティ 審査報告書
トルリシティ申請資料概要CTD2.7.2.2.2.2.5.3表2.7.2.2-41(承認時評価資料)
最終更新日: May 2023
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