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トルリシティ(デュラグルチド)投与による脈拍数(心拍数)増加の作用機序は?
脈拍数増加のメカニズムは明確にされていませんが、GLP-1受容体作動薬が副交感神経の活性を抑制し、相対的に交感神経の活性を亢進している可能性があります。
[解説]
現時点でデュラグルチドを含むGLP-1受容体作動薬による脈拍数増加のメカニズムは明確にされていませんが、次の2点のような観察結果から、GLP-1受容体作動薬が副交感神経の活性を抑制し、相対的に交感神経の活性を亢進している可能性があります。
1.24時間自由行動下血圧測定(ambulatory blood pressure monitoring:ABPM)を用いたデュラグルチドの外国第II相臨床試験(GBDN試験)では、デュラグルチド0.75 mgの週1回皮下投与で、16及び26週時点において日中よりも副交感神経の活性が優位な夜間の脈拍数の増加が認められました1)。
2.2型糖尿病患者を対象に心拍変動パワースペクトル解析を用いてGLP-1受容体作動薬であるリラグルチドの心拍変動への影響を調べた研究において、リラグルチド投与により24時間の平均心拍数は有意に増加を認め、交感神経と副交感神経の両方の活性を示す低周波数帯域(Low Frequency:LF)及び副交感神経の活性を示す高周波数帯域(High Frequency:HF)のいずれの帯域も減少することが示され、副交感神経の活性が抑制されていることが示されました2)。
[引用元]
Ferdinand, K. C., White, W. B., Calhoun, D. A., et al.: Effects of the once-weekly glucagon-like peptide-1 receptor agonist dulaglutide on ambulatory blood pressure and heart rate in patients with type 2 diabetes mellitus. Hypertension, 64(4): 731-737, 2014(HMN30370)
Hara, K., Aso, Y., Komatsu, T., Nakamachi, T., Sakai, Y., Takayanagi, K., Kasai, K., Inukai, T.: Liraglutide increases 24-h heart rate by reducing the cardiac parasympathetic activity of patients with type 2 diabetes: power spectral analysis of heart rate variability on 24-h Holter ECG recordings. Diabetol Int, 6(1): 26-32, 2015(HMN30417)
最終更新日: February 2026
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