トルツ ® (イキセキズマブ(遺伝子組換え))
以下は適正使用情報として、本邦における承認事項(用法・用量、適応、剤形など)以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤の使用に際しては、製品情報ページにある最新の電子化された添付文書をご確認ください。
トルツ(イキセキズマブ)の投与前に実施すべき検査や問診で確認すべき事項は?
イキセキズマブの投与前に実施すべき検査や問診で確認すべき事項は以下のとおりです。
[解説]
電子添文には、イキセキズマブの投与に先立って結核に関する十分な問診及び胸部X線検査に加えインターフェロンγ遊離試験又はツベルクリン反応検査を行い、適宜胸部CT検査等を行うことにより、結核感染の有無を確認することが記載されています1)。
乾癬における生物学的製剤の使用ガイダンス(2022年版)には治療前検査項目として、血液/尿検査(WBC*、リンパ球*、CRP*、血中β-Dグルカン*、KL-6、尿一般*)、感染症検査(HBs抗原*、HBs抗体、HBc抗体、HBV-DNA定量、HCV抗体*、HIV抗体、HTLV-I抗体)、結核検査(ツベルクリン反応、IGRA)、画像検査(胸部X線、胸部CT)が挙げられています(*は必須項目)2) 3)。
必須検査項目については、電子添文、適正使用ガイドの「投与前の検査項目チェックリスト」を参考に総合的にご判断を頂きますようお願いいたします。
乾癬の生物学的製剤の使用ガイダンス(2022年)では生物学的製剤の治療開始前に行う問診事項として、過敏症/アレルギー歴、感染症(カンジダ症を含む)、結核、間質性肺炎等の呼吸器疾患、うっ血性心不全、悪性腫瘍、炎症性腸疾患、糖尿病、妊娠・授乳、ワクチン接種、生物学的製剤の投与歴、光線療法の治療歴、シクロスポリンの治療歴の有無などがあります2) 3)。
[引用元]
日本皮膚科学会乾癬分子標的薬安全性検討委員会: 乾癬における生物学的製剤の使用ガイダンス(2022年版). 日皮会誌, 132(10): 2271-2296, 2022
最終更新日: March 2025
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