トルツ ® (イキセキズマブ(遺伝子組換え))
以下は適正使用情報として、本邦における承認事項(用法・用量、適応、剤形など)以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤の使用に際しては、製品情報ページにある最新の電子化された添付文書をご確認ください。
乾癬患者に対しトルツ(イキセキズマブ)を休薬後に再投与した場合の有効性は?
乾癬患者に対しイキセキズマブを休薬後に再投与した場合の有効性は、12週間以内の医師による静的総合評価(sPGA)(0又は1)達成率が69.6%、乾癬の面積と重症度の指標(PASI)75達成率は84.5%で、乾癬患者を対象とした個々の試験結果と類似していました。
[解説]
第III相臨床試験(UNCOVER-1、2)では、維持投与期間のいずれかの時点で再発(sPGAが3以上)した被験者には、イキセキズマブ80 mg Q4Wの再投与が行われました注)。
維持投与期間にプラセボ投与群であり、再発によりイキセキズマブ80 mg Q4W投与を受けた被験者では、再投与から12週間以内のsPGA(0又は1)達成率が69.6%、PASI 75達成率は84.5%でした(副次評価項目)1)。
この結果は、乾癬患者を対象とした個々の試験結果と類似*していました1)。
*第III相臨床試験(UNCOVER-1、2、3)の12週時のイキセキズマブ80 mg Q4W投与群におけるsPGA(0又は1)達成率は72.9%~76.4%、PASI 75達成率は72.9%~76.4%でした2)。
注)国内におけるイキセキズマブの尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症に対する承認用法及び用量は以下のとおりです。
「通常、成人にはイキセキズマブ(遺伝子組換え)として初回に160 mgを皮下投与し、2週後から12週後までは1回80 mgを2週間隔で皮下投与し、以降は1回80 mgを4週間隔で皮下投与する。
なお、12週時点で効果不十分な場合には、1回80 mgを2週間隔で皮下投与できる3)。」
[引用元]
トルツ(尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症)申請資料概要 CTD2.7.3.5.4 (承認時評価資料)
トルツ(尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症)申請資料概要 CTD2.7.3.3.2.1.1.1 (承認時評価資料)
[略語]
sPGA = 医師による静的総合評価(static Physician Global Assessments)
皮疹の重症度を6段階(0:無症状、1:ごく軽度、2:軽度、3:中等度、4:重度、5:きわめて重度)にて評価します。イキセキズマブの効果は0又は1の割合について効果判定に用いました。
Q4W = 4週間隔
PASI = 乾癬の面積と重症度の指標(Psoriasis Area and Severity Index)
ベースラインから75%以上の改善をPASI 75、90%以上の改善をPASI 90、100%の改善をPASI 100と示します。
最終更新日: October 2024
お探しの情報が見つからない場合は、こちら よりお問い合わせください。