トルツ ® (イキセキズマブ(遺伝子組換え))
以下は適正使用情報として、本邦における承認事項(用法・用量、適応、剤形など)以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤の使用に際しては、製品情報ページにある最新の電子化された添付文書をご確認ください。
トルツ(イキセキズマブ):IgG4とIgG1の違いは?
サブクラスよってヒンジ領域の構造やFcドメインに違いがあり、それぞれのサブクラスでFcγ受容体に対する親和性が異なり、Fcγ受容体の発現パターンによって結合する細胞が異なります。
[解説]
IgGは、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4の4つのサブクラスに分けられ、ヒンジ領域の構造やFcドメインに違いがあります。Fcドメインの違いにより、それぞれのサブクラスでFcγ受容体に対する親和性が異なり、Fcγ受容体の発現パターンによって結合する細胞が異なります。IgG1は血漿中で最も多く存在するIgGで(総IgGに占める割合は45~75%)、単球、好中球、好酸球、NK細胞に結合します。IgG4は、総IgGに占める割合は1~12%と4つのサブクラスの中で最も少なく、単球、好中球に結合します1) 2)。
また、サブクラスにより抗体依存性細胞障害(ADCC:Antibody-Dependent Cell-mediated Cytotoxicity)活性や補体依存性細胞障害(CDC:Complement-Dependent Cytotoxicity)活性が異なります。IgG4は他のサブタイプと比較してADCC活性が弱くCDC活性を有さないという特徴があります1) 2)。
[引用元]
Pharham, P.: エッセンシャル免疫学第3版 The Immune System(forth edition), 81-109, 2016(AIM00502)
Vidarsson, G. et al.: Frontiers in Immunology, 5, 520, 2014(AIM00505)
最終更新日: October 2024
お探しの情報が見つからない場合は、こちら よりお問い合わせください。