サインバルタ ® (デュロキセチン塩酸塩)
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サインバルタ(デュロキセチン)のノルアドレナリンの再取り込み阻害による心血管系への影響は?
中枢神経系でのノルアドレナリンの再取り込み阻害作用を有し、ノルアドレナリンは交感神経を刺激し心血管作用(血圧上昇等)があることから、循環系に影響を及ぼす可能性があります。
[解説]
デュロキセチンは中枢神経系でのノルアドレナリンの再取り込み阻害作用を有し1)、ノルアドレナリンは交感神経を刺激し心血管作用(血圧上昇等)があることから、循環系に影響を及ぼす可能性があります。
このため、デュロキセチン投与にて血圧上昇や脈拍増加が認められることがあります1)。
サインバルタ 電子添文(抜粋)1)
「8.重要な基本的注意」及び「11.副作用(高血圧クリーゼ)」
心拍数増加、血圧上昇、高血圧クリーゼがあらわれることがあるので、適宜、血圧・脈拍数等を測定し、推移等に十分注意すること。
「9.特定の背景を有する患者に関する注意(高血圧又は心疾患のある患者)」
本剤投与前に適切にコントロールし、定期的に血圧・脈拍数等を測定すること。心拍数増加、血圧上昇、高血圧クリーゼがあらわれることがある。
「10.相互作用(併用注意[降圧剤][アドレナリン、ノルアドレナリン])」
・降圧剤
本剤のノルアドレナリン再取り込み阻害作用によると考えられる。
降圧剤の作用を減弱することがあるので、本剤の用量を減量もしくはこれらの薬剤を増量するなど注意して投与すること。
・アドレナリン、ノルアドレナリン
本剤はノルアドレナリン再取り込み阻害作用を有するため、併用により、アドレナリン作用が増強することがある。
これらの薬剤(特に注射剤)との併用により、心血管作用(血圧上昇等)が増強することがあるので、本剤及びこれらの薬剤の用量を減量するなど注意して投与すること。
[引用元]
最終更新日: February 2023
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