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サインバルタ ® (デュロキセチン塩酸塩)
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サインバルタ(デュロキセチン)の排尿障害(尿閉、排尿困難等)の副作用の発現頻度及び対処法は?
尿閉の発現頻度は不明、排尿困難は1~5%未満、排尿障害及び尿流量減少は1%未満で、発現時期は患者さんによって異なります。デュロキセチン投与により当該事象が発現した場合は、本剤の減量、中止を考慮し、導尿を実施するなど適切な処置を行う必要があります。
[解説]
尿閉の発現頻度は不明です。国内臨床試験においては、当該副作用の報告はなく、自発報告でのみ報告されているため頻度不明としています1)。
排尿困難は1~5%未満、排尿障害及び尿流量減少は1%未満です1)。
デュロキセチン投与により当該事象が発現した場合は、本剤の減量、中止を考慮し、導尿を実施するなど適切な処置を行う必要があります1)。
参考:
尿閉は、市販後のうつ病及びうつ状態に対する日常診療下での使用実態を把握するために実施した特定使用成績調査で、安全性評価対象例3179例において、8例(0.25%)(内2例:重篤例)の副作用報告があり、同調査では、排尿困難は15例(0.79%)でした2)。
市販後の線維筋痛症に伴う疼痛を有する患者に対する特定使用成績調査では、安全性評価対象例319例において、尿閉1例(0.31%)、排尿困難2例(0.63%)の報告がありました3)。
[引用元]
原田 英治 他: 臨床精神薬理, 17(10): 1435-1455, 2014(CNS31055)
中澤 暁夫 他: 新薬と臨床, 68(6): 750-765, 2019(CNS31560)
最終更新日: October 2024
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