トルリシティ ® (デュラグルチド(遺伝子組換え))
以下は適正使用情報として、本邦における承認事項(用法・用量、適応、剤形など)以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤の使用に際しては、製品情報ページにある最新の電子化された添付文書をご確認ください。
膵炎の既往のある2型糖尿病患者さんにトルリシティ(デュラグルチド)は使用できるか?報告はあるか?
膵炎の既往のある2型糖尿病患者さんに投与する場合は、膵炎が発現するリスクが高まる可能性があるため、慎重にご使用頂きますようお願い致します。
[解説]
※本試験には、一部国内承認外の用法及び用量を含む成績が含まれていますが、承認時評価資料のため紹介します。
膵炎の既往のある2型糖尿病患者さんに投与する場合は、膵炎が発現するリスクが高まる可能性があるため、慎重にご使用頂きますようお願い致します1)。
デュラグルチドの国内外の臨床試験では慢性膵炎又は急性膵炎の既往がある2型糖尿病患者さんは除外されていたため、膵炎の既往のある2型糖尿病患者さんにおける有効性及び安全性は確認されておりません2,3)。
なお、デュラグルチド投与中に急性膵炎が発現した場合は、デュラグルチドの投与を中止し、再投与はしないでください。急性膵炎の初期症状(嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛等)があらわれた場合は、使用を中止し、速やかに医師の診断を受けるよう、2型糖尿病患者さんへの指導をお願い致します4)。
[引用元]
Emoto, M., Oura, T., Matsui, A., et al: Pancreatic safety in Japanese patients with type 2 diabetes treated with once weekly dulaglutide 0.75 mg up to 52 weeks in phase 3 clinical trials. Endocrine Journal, 64(2): 191-206, 2017(HMN30601)
A study of two doses of dulaglutide (LY2189265) in Japanese patients with type 2 diabetes (AWARD-JPN). ClinicalTrials.gov identifier: NCT04809220. Updated September 21, 2023. Accessed April 11, 2024.
最終更新日: June 2024
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