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以下は適正使用情報として、本邦の承認事項以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤使用に際して、トルリシティ 製品ページ にある最新の電子添付文書をご確認ください

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肝機能障害のある2型糖尿病患者さんにトルリシティ(デュラグルチド)を投与した場合の有効性及び安全性は?


FAQ Answer FAQ Answer faq-answer-a

デュラグルチド0.75 mg製剤承認時の国内第III相臨床試験では、明らかな肝疾患を有する2型糖尿病患者さんは除外されていたため、肝機能障害のある2型糖尿病患者さんを対象に有効性及び安全性を評価した臨床試験結果はございません。

[解説]

※本試験には、一部国内承認外の用法及び用量を含む成績が含まれていますが、承認時評価資料のため紹介します。


デュラグルチド0.75 mg製剤承認時の国内第III相臨床試験では、明らかな肝疾患を有する2型糖尿病患者さんは除外されていたため、肝機能障害のある2型糖尿病患者さんを対象に有効性及び安全性を評価した臨床試験結果はございません。

有効性について、0.75 mg製剤承認時の国内第III相臨床試験(GBDP試験、GBDY試験、GBDQ試験)における肝機能障害の有無別(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ[AST]及びアラニンアミノトランスフェラーゼ[ALT]がいずれも基準値上限以下、AST又はALTが基準値上限を超える)の部分集団解析の結果、HbA1c変化量は以下のとおりでした1)。


表1.肝機能障害の有無別aのHbA1c変化量(GBDP試験[投与52週]安全性解析対象集団)


肝機能障害あり

肝機能障害なし

デュラグルチド継続群

(n=42)

リラグルチド継続群

(n=19)

デュラグルチド継続群

(n=238)

リラグルチド継続群

(n=117)

HbA1c変化量

-1.31 ± 0.14%

-1.40 ± 0.21%

-1.44 ± 0.06%

-1.19 ± 0.09%

HbA1c変化量(調整済み平均値 ± 標準誤差)

a 肝機能障害ありをベースラインのAST又はALTの少なくとも一方が正常上限超、肝機能障害なしをベースラインのAST及びALTの両者とも正常上限以下と定義


表2.肝機能障害の有無別aのHbA1c変化量(GBDY試験[投与26週]安全性解析対象集団)


肝機能障害あり

肝機能障害なし

デュラグルチド群

(n=39)

インスリン グラルギン群

(n=36)

デュラグルチド群

(n=139)

インスリン グラルギン群

(n=143)

HbA1c変化量

-1.32 ± 0.10%

-0.87 ± 0.11%

-1.46 ± 0.05%

- 0.90 ± 0.05%

HbA1c変化量(調整済み平均値 ± 標準誤差)

a 肝機能障害ありをベースラインのAST又はALTの少なくとも一方が正常上限超、肝機能障害なしをベースラインのAST及びALTの両者とも正常上限以下と定義


表3.肝機能障害の有無別aのHbA1c変化量(GBDQ試験[投与52週]安全性解析対象集団)



肝機能障害あり

肝機能障害なし

HbA1c変化量

スルホニルウレア剤併用群

-2.01 ± 0.39%(n=14)

-1.63 ± 0.10%(n=117)

ビグアナイド系薬剤併用群

-1.83 ± 0.31%(n=15)

-1.48 ± 0.11%(n=46)

α-グルコシダーゼ阻害剤併用群

-1.99 ± 0.43%(n=8)

-1.60 ± 0.11%(n=57)

チアゾリジン系薬剤併用群

-2.11 ± 0.36%(n=12)

-1.60 ± 0.14%(n=54)

速効型インスリン分泌促進剤併用群

-1.47 ± 0.37%(n=9)

-1.67 ± 0.14%(n=62)

HbA1c変化量(調整済み平均値 ± 標準誤差)

a 肝機能障害ありをベースラインのAST又はALTの少なくとも一方が正常上限超、肝機能障害なしをベースラインのAST及びALTの両者とも正常上限以下と定義


安全性について、0.75 mg製剤承認時の国内第III相臨床試験(GBDP試験、GBDY試験)における肝機能障害の有無別(AST及びALTがいずれも基準値上限以下、AST又はALTが基準値上限を超える)の部分集団解析の結果、有害事象及び低血糖の発現状況は以下のとおりでした1)。


表4.肝機能障害の有無別aの有害事象の発現状況(GBDP試験[投与26週]安全性解析対象集団)


肝機能障害あり

肝機能障害なし

プラセボ群

(n=10)

デュラグルチド群

(n=42)

リラグルチド群

(n=19)

プラセボ群

(n=60)

デュラグルチド群

(n=238)

リラグルチド群

(n=118)

すべての有害事象

7(70.0)

27(64.3)

10(52.6)

32(53.3)

130(54.6)

66(55.9)

重篤な有害事象

1(10.0)

0(0.0)

0(0.0)

1(1.7)

3(1.3)

2(1.7)

低血糖

1(10.0)

0(0.0)

1(5.3)

0(0.0)

6(2.5)

1(0.8)

発現例数(発現割合%)

a 肝機能障害ありをベースラインのAST又はALTの少なくとも一方が正常上限超、肝機能障害なしをベースラインのAST及びALTの両者とも正常上限以下と定義


表5.肝機能障害の有無別aの有害事象の発現状況(GBDP試験[投与52週]安全性解析対象集団)


肝機能障害あり

肝機能障害なし

デュラグルチド継続群

(n=42)

リラグルチド継続群

(n=19)

デュラグルチド継続群

(n=238)

リラグルチド継続群

(n=118)

すべての有害事象

28(66.7)

13(68.4)

157(66.0)

81(68.6)

重篤な有害事象

1(2.4)

0(0.0)

8(3.4)

7(5.9)

低血糖

0(0.0)

1(5.3)

8(3.4)

3(2.5)

発現例数(発現割合%)

a 肝機能障害ありをベースラインのAST又はALTの少なくとも一方が正常上限超、肝機能障害なしをベースラインのAST及びALTの両者とも正常上限以下と定義


表6.肝機能障害の有無別aの有害事象の発現状況(GBDY試験[投与26週]安全性解析対象集団)


肝機能障害あり

肝機能障害なし

デュラグルチド群

(n=41)

インスリン グラルギン群

(n=36)

デュラグルチド群

(n=140)

インスリン グラルギン群

(n=144)

すべての有害事象

26(63.4)

24(66.7)

110(78.6)

87(60.4)

重篤な有害事象

1(2.4)

1(2.8)

8(5.7)

2(1.4)

低血糖

7(17.1)

10(27.8)

40(28.6)

76(52.8)

発現例数(発現割合%)

a 肝機能障害ありをベースラインのAST又はALTの少なくとも一方が正常上限超、肝機能障害なしをベースラインのAST及びALTの両者とも正常上限以下と定義



肝機能障害者を対象とした海外第I相臨床試験(GBDO試験)において、デュラグルチド1.5 mg*単回皮下投与時の有害事象は肝機能正常者の10/11例、軽度肝機能障害者の5/6例、中等度肝機能障害者の5/6例、高度肝機能障害者の1/3例に認められました1)。

このうち副作用は、肝機能正常者の10/11例に34件(食欲減退8件、悪心、嘔吐、頭痛、おくび、各3件、腹部膨満、便秘、消化不良、各2件、疲労、下痢、上腹部痛、ALT増加、AST増加、浮動性めまい、筋痙縮、全身性そう痒症、各1件)、軽度肝機能障害者の5/6例に18件(悪心6件、嘔吐5件、食欲減退4件、頭痛2件、下痢1件)、中等度肝機能障害者の3/6例に3件(おくび、疲労、鉄欠乏性貧血、各1件)、高度肝機能障害者の1/3例に5件(食欲減退、頭痛、おくび、疲労、リパーゼ増加、各1件)認められました1)。

死亡例及び投与中止に至った有害事象は1例(高度肝機能障害者の急性肝不全)認められましたが、治験薬との因果関係は否定されました。重篤な有害事象は、高度肝機能障害者の1例(急性肝不全)、中等度肝機能障害者の1例(鉄欠乏性貧血)に認められ、鉄欠乏性貧血は副作用と判断されました1)。


*本情報は承認外情報を含みます。国内で承認されている用法及び用量は、「通常、成人には、デュラグルチド(遺伝子組換え)として、0.75 mgを週に1回、皮下注射する。なお、患者の状態に応じて1.5mgを週に1回投与に増量できる。」です2)。



[引用元]

  1. トルリシティ0.75 mg審査報告書

  2. トルリシティ 電子添文

最終更新日: June 2024

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