トルリシティ ® (デュラグルチド(遺伝子組換え))
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トルリシティ(デュラグルチド)が皮下から吸収されるメカニズムは?
デュラグルチドは、分子量が約63,000と大きく、リンパ系を介して吸収されるため、全身循環への移行が遅く、最高血漿中濃度到達時間(tmax)が長くなると考えられています。
[解説]
一般に、高分子化合物は間質液から多孔性リンパ管に取り込まれます。リンパ液は血管系にゆっくりと流れ込むことから、投与部位からの高分子化合物の吸収は長時間にわたります1)。デュラグルチドは、分子量が約63,000と大きく、リンパ系を介して吸収されるため、全身循環への移行が遅く、最高血漿中濃度到達時間(tmax)が長くなると考えられています1)。
参考:
国内第III相臨床試験(GBDP試験の一部の被験者による薬物動態評価)において、日本人2型糖尿病患者24例にデュラグルチド0.75 mgを初回に投与したときのtmax(中央値)は50.33時間でした2) 3)。5回目投与後の定常状態におけるtmax(中央値)は48.00時間でした2) 3)。
国内第I相臨床試験(GBCL試験)において、日本人2型糖尿病患者7例にデュラグルチド1.5 mgを初回に投与したときのtmax(中央値)は72.00時間でした3) 4)。5回目投与後の定常状態におけるtmax(中央値)は48.00時間でした3) 4)。
[引用元]
トルリシティ 審査報告書
トルリシティ0.75 mg申請資料概要CTD2.7.2.2.2.1.2.2(承認時評価資料)
トルリシティ0.75 mg申請資料概要CTD2.7.6.5.2.3(承認時評価資料)
最終更新日: June 2024
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