インスリン グラルギン BS注「リリー」 (インスリン グラルギン(遺伝子組換え)[インスリン グラルギン後続1])
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先行バイオ医薬品であるインスリン グラルギン(ランタス®)とインスリン グラルギンBS注「リリー」の副作用の発現に違いはあるのか?
成人1型糖尿病患者を対象とした第III相試験の結果、治験薬との因果関係を否定できない有害事象は、インスリン グラルギンBS注「リリー」(以下、本剤)群で6.3%、ランタス®(以下、標準製剤)群で5.2%に認められました。 成人2型糖尿病患者を対象とした第III相試験の結果、治験薬との因果関係を否定できない有害事象は、本剤群で6.9%、標準製剤群で6.1%に認められました。
[解説]
成人1型糖尿病患者を対象にインスリン リスプロ1日3回食前皮下投与併用時のインスリン グラルギンBS注「リリー」(以下、本剤)と先行バイオ医薬品であるランタス®(以下、標準製剤)1日1回皮下投与を比較した第III相国際共同試験(ABEB試験:ELEMENT-1試験、52週間投与)(本剤群268例[日本人49例]、標準製剤群267例[日本人51例])において、治験薬との因果関係を否定できない有害事象は、本剤群で17例(6.3%)、標準製剤群で14例(5.2%)に発現しました。
多く見られた治験薬との因果関係を否定できない有害事象は、低血糖症(本剤群10例[3.7%]、標準製剤群9例[3.4%])及び注射部位反応(本剤群2例[0.7%]、標準製剤群1例[0.4%])でした1)。
また、成人2型糖尿病患者を対象に経口血糖降下薬併用時の本剤と標準製剤1日1回皮下投与を比較した海外第III相試験(ABEC試験:ELEMENT-2試験、24週間投与)(本剤群376例、標準製剤群380例)において、治験薬との因果関係を否定できない有害事象は、本剤群で26例(6.9%)、標準製剤群で23例(6.1%)に発現しました。
多く見られた治験薬との因果関係を否定できない有害事象は、体重増加(本剤群4例[1.1%]、標準製剤群4例[1.1%])、異常体重増加(本剤群6例[1.6%]、標準製剤群1例[0.3%])及び注射部位疼痛(本剤群3例[0.8%]、標準製剤群3例[0.8%])でした2)。
[引用元]
インスリン グラルギンBS注「リリー」申請資料概要 CTD 2.7.6.7.2.4.3.1 (承認時評価資料)
インスリン グラルギンBS注「リリー」申請資料概要 CTD 2.7.6.8.2.4.3.1 (承認時評価資料)
最終更新日: October 2024
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