レットヴィモ ® (セルペルカチニブ)
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レットヴィモ(セルペルカチニブ)をCYP3A阻害剤と併用してもよいか?併用した場合の影響は?
セルペルカチニブとCYP3A阻害剤の併用は、可能な限り避けてください。 やむを得ず併用する場合には、セルペルカチニブの副作用が増強されるおそれがありますので、セルペルカチニブの減量を考慮するとともに、患者さんの状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意してください。
[解説]
セルペルカチニブとCYP3A阻害剤(イトラコナゾール、クラリスロマイシン、エリスロマイシン等)の併用は、可能な限り避けてください1)。
セルペルカチニブは、主にCYP3A4により代謝されるため、これらの薬剤がCYP3Aを阻害することにより、セルペルカチニブの血中濃度が上昇する可能性があります1)。
したがって、セルペルカチニブの副作用が増強されるおそれがありますので、やむを得ず併用する場合には、セルペルカチニブの減量を考慮するとともに、患者さんの状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意してください1)。
なお、臨床試験において、①セルペルカチニブとイトラコナゾール併用時の薬物動態、②生理学的薬物動態モデルに基づいたシミュレーション(セルペルカチニブとフルコナゾール併用時、又はジルチアゼム併用時)は、次のとおりでした。
イトラコナゾール(外国人データ)1) 2)
健康成人被験者12例にイトラコナゾール(強いCYP3A阻害剤)200 mgを1日1回反復経口投与し、セルペルカチニブ160 mgを単回経口投与したとき、セルペルカチニブ単独投与時に対するイトラコナゾール併用投与時のセルペルカチニブのCmax及びAUCinfの幾何平均値の比は、1.30及び2.33でした。
フルコナゾール、ジルチアゼム(生理学的薬物動態モデル解析、外国人データ、in vitro)1) 3)
生理学的薬物動態モデルに基づいたシミュレーションにおいて、セルペルカチニブ(160 mgを単回経口投与)単独投与時に対するフルコナゾール(中程度のCYP3A阻害剤)(200 mgを1日1回反復経口投与)併用投与時のセルペルカチニブのCmax及びAUCの幾何平均値の比は、それぞれ1.20及び2.48と推定されました。セルペルカチニブ(160 mgを単回経口投与)単独投与時に対するジルチアゼム(中程度のCYP3A阻害剤)(60 mgを1日3回反復経口投与)併用投与時のセルペルカチニブのCmax及びAUCの幾何平均値の比は、それぞれ1.17及び2.18と推定されました。
[引用元]
レットヴィモ 申請資料概要(非小細胞肺癌・甲状腺癌 CTD2.7.2.2.4.3)(承認時評価資料)
レットヴィモ 申請資料概要(非小細胞肺癌・甲状腺癌 CTD2.7.2.2.12)(承認時評価資料)
最終更新日: June 2024
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