ケサンラ ® (ドナネマブ(遺伝子組換え))
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ケサンラ(ドナネマブ)を投与する際にMRI検査は必要か?
ドナネマブの投与によって、MRI画像上の異常所見であるARIA があらわれることがあるため、電子添文上、投与開始前及び投与中にMRI検査を実施する必要があることが規定されています。
[解説]
ドナネマブの投与によって、MRI画像上の異常所見であるアミロイド関連画像異常(ARIA)があらわれることがあるため、電子添文上、投与開始前及び投与中にMRI検査を実施する必要があることが規定されています1)。
検査のタイミングについては「重要な基本的注意」において、以下とされています1)。
投与開始前に、最新(1年以内)のMRI画像により、ARIAを含む異常所見の有無を確認
2回目の投与前
増量前(通常4回目の投与前)
7回目の投与前
それ以降も定期的にMRI検査を実施し、ARIAの有無を確認するよう規定されています。すなわち、ドナネマブの投与開始、継続、又は増量の可否の判断はMRI所見に基づくようお願いいたします。また、多くの重篤なARIAは治療開始12週以内にあらわれるため、必要に応じてドナネマブ3回目の投与前にもMRI検査の実施をご検討ください1)。ARIAを示唆する症状が認められた場合には、臨床評価を行い、必要に応じてMRI検査を実施してください1)。
なお、国際共同第Ⅲ相試験TRAILBLAZER-ALZ 2(AACI)試験において、閉所恐怖症や、強磁性の金属インプラント又は心臓ペースメーカーなどの使用により、MRI検査が禁忌である患者は除外されました2)。
[引用元]
[略語]
ARIA=アミロイド関連画像異常
MRI=核磁気共鳴画像
最終更新日: August 2024
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