フォルテオ ® (テリパラチド(遺伝子組換え))
以下は適正使用情報として、本邦における承認事項(用法・用量、適応、剤形など)以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤の使用に際しては、製品情報ページにある最新の電子化された添付文書をご確認ください。
フォルテオ(テリパラチド)を活性型ビタミンD製剤と併用してもよいか?
テリパラチドと活性型ビタミンD製剤との併用は、相加作用により、血清カルシウム値が上昇するおそれがあるため、電子添文上、「併用注意」となっております。
[解説]
テリパラチドと活性型ビタミンD製剤との併用は、相加作用により、血清カルシウム値が上昇するおそれがあるため、電子添文上、「併用注意」となっております。やむを得ずテリパラチドと併用を行う際は、血中カルシウム濃度の上昇に十分注意し、嘔気・嘔吐、便秘、嗜眠及び筋力低下等の持続性の血清カルシウム値上昇が疑われる症状が認められた場合は、速やかに診察を受けるように指導してください。また、血清カルシウム値と測定時点を考慮の上、持続性高カルシウム血症と判断された場合は、テリパラチドの投与を中止してください1)。
なお、アルファカルシドールについては骨粗鬆症患者を対象とした国内製造販売後臨床試験において安全性の検討を行っております。
参考:
・骨折の危険性の高い日本人骨粗鬆症患者(30例)を対象とした製造販売後臨床試験において、テリパラチドと活性型ビタミンD製剤の併用時の安全性を検討しました。その結果、アルファカルシドール1 μg/日及びアスパラギン酸カルシウム600 mg/日を投与中の患者に対するテリパラチド20 μg/日の28日間併用投与において、血清補正カルシウム値が11.0 mg/dLを超えた患者、又は尿中カルシウム総排泄量が0.3 g/日を超えた患者はいませんでした。また、試験期間中に高カルシウム血症又は高カルシウム尿症は認められず、テリパラチドの安全性プロファイルから想定されない有害事象も認められませんでした2)。
・テリパラチドの薬理作用により、投与後約4から6時間を最大として一過性の血清カルシウム値上昇がみられます。また、血清カルシウム値は投与後16時間でほぼ基準値まで下降することが知られているため、テリパラチド投与患者における血清カルシウム値を測定評価する場合は、テリパラチド投与後16時間以降の測定値を評価基準としてください1)。
[引用元]
Nakano, M. et al.: 臨床薬理, 44(5): 395-403, 2013(OST30370)
最終更新日: March 2024
お探しの情報が見つからない場合は、こちら よりお問い合わせください。