フォルテオ ® (テリパラチド(遺伝子組換え))
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フォルテオ(テリパラチド)を投与する際、カルシウム製剤、ビタミンD製剤を併用したほうがよいか?
通常、副甲状腺ホルモン(PTH)は、腎臓に作用してビタミンDの活性化を補助します。ビタミンDが不足すると、体内のカルシウム値が減少傾向に傾き、骨形成されにくい状態になると考えられます。 国内臨床試験では、テリパラチドの他、基礎治療としてカルシウム(610 mg/日)及びビタミンD(400 IU/日)(※天然型ビタミンDは国内に処方箋薬はありません。)を補給しておりました。 なお、ビタミンD製剤と併用を行う際は、血中カルシウム濃度の上昇に十分注意してください。
[解説]
通常、副甲状腺ホルモン(PTH)は、腎臓に作用してビタミンDの活性化を補助します。活性化されたビタミンDは、腸管からのカルシウム吸収を促進させる作用を持ちます。ビタミンDが不足すると、この作用が発揮しにくくなり、体内のカルシウム値が減少傾向に傾き、骨形成されにくい状態になると考えられます。
国内臨床試験においては、テリパラチドの他、基礎治療としてカルシウム(610 mg/日)及びビタミンD(400 IU/日)※を補給しておりました1)。
しかし一方で、活性型ビタミンD製剤の併用により、相加的に血清カルシウム値が上昇することが懸念されており、テリパラチドと活性型ビタミンD製剤との併用は、電子添文上、「併用注意」に設定されています2)。
天然型ビタミンD製剤※と併用を行う際も、血中カルシウム濃度の上昇に十分注意し、嘔気・嘔吐、便秘、嗜眠及び筋力低下等の持続性の血清カルシウム値上昇が疑われる症状が認められた場合は、テリパラチドの投与を中止し速やかに診察を受けるように指導してください2)。
※天然型ビタミンDは国内に処方箋薬はありません。
[引用元]
フォルテオ申請資料概要 CTD2.7.6.3.2 (承認時評価資料)
最終更新日: March 2024
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