サインバルタ ® (デュロキセチン塩酸塩)
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サインバルタ(デュロキセチン)の投与中止(特に突然の中止)による離脱症状の副作用の発現頻度、発現機序、対処法及び予防法は?
本剤における離脱症状を適正に評価するデザインを有した臨床試験は実施されておらず発現頻度は不明です。また、離脱症状の発現機序も不明です。本剤の投与中止(特に突然の中止)により、不安、焦燥,興奮、浮動性めまい、錯感覚、頭痛、悪心及び筋痛等があらわれることが報告されており、投与を中止する場合には突然の中止を避け、患者の状態を観察しながら徐々に減量してください。
[解説]
【発現頻度】
国内臨床試験において、本剤における離脱症状を適正に評価するデザインを有した臨床試験は実施されておらず発現頻度は不明です。
なお、全適応症での国内臨床試験(安全性評価対象例2079例)においては、副作用報告事象として薬剤離脱症候群6例(0.29%)、離脱症候群1例(0.05%)が報告されています1)。
【発現機序】
離脱症状の発現機序は不明です2)。
【対処法、予防法】
抗うつ薬離脱症候群の治療に関する系統的な研究はほとんどないものの、症状が重い場合には、もともと服用していた抗うつ薬を再開することで、一般的には通常24時間以内に症状の改善を得ることができるとの報告があります2)3)。
予防法として、抗うつ薬の中止に際しては時間をかけた漸減が望ましいとされており、各国のガイドラインでもおおむね4週間以上かけて漸減することを推奨していること2)、また本剤の投与中止(特に突然の中止)により、不安、焦燥、興奮、浮動性めまい、錯感覚(電気ショック様感覚を含む)、頭痛、悪心及び筋痛等があらわれることが報告されている4)ことから、投与を中止する場合には、突然の中止を避け、患者の状態を観察しながら徐々に減量ください4)。
最終更新日: March 2023
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