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トルリシティ ® (デュラグルチド(遺伝子組換え))
以下は適正使用情報として、本邦における承認事項(用法・用量、適応、剤形など)以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤の使用に際しては、製品情報ページにある最新の電子化された添付文書をご確認ください。
トルリシティ(デュラグルチド)の電子添文に脳下垂体機能不全又は副腎機能不全、栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量の不足又は衰弱状態、激しい筋肉運動、過度のアルコール摂取した状態の患者が特定の背景を有する患者とされているのはなぜか?
これらの状態にある患者は血糖値の変動が激しく、低血糖を起こしやすいことから、特定の背景を有する患者とされております。デュラグルチドをこれらの状態にある患者さんに投与する場合は、低血糖などの有害事象の発現を含め患者の症状を十分に観察の上、慎重にご使用頂けますようお願いします。
[解説]
これらの状態にある患者さんは血糖値の変動が激しく、低血糖を起こしやすいことから、「特定の背景を有する患者」とされております。デュラグルチドをこれらの状態にある患者さんに投与する場合は、低血糖などの有害事象の発現を含め患者さんの症状を十分に観察の上、慎重にご使用頂きますようお願いします1)。
また、デュラグルチドの使用にあたっては患者さんに対し、低血糖症状及びその対処方法について十分ご説明ください。特に、スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進剤又はインスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがあります。これらの薬剤と併用する場合、低血糖のリスクを軽減するために、これらの薬剤の減量をご検討ください1)。
なお、過度のアルコール摂取は急性膵炎のリスクファクターであると考えられます2)。デュラグルチドの重大な副作用としての急性膵炎が報告されておりますので、ご注意頂きますようお願いします1)。
[引用元]
急性膵炎診療ガイドライン2015改訂出版委員会: 急性膵炎診療ガイドライン2015第4版, 25
最終更新日: September 2023
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